洋画
PR

『アイアンマン3(2013)』あらすじと感想【トニー、不安障害を患ってしまう】

kan
記事内に商品プロモーションを含む場合があります

『アイアンマン3』あらすじ

『アイアンマン3』のあらすじと感想を書きました。参考にして頂けると幸いです。

キリアンの逆恨み

1999年、スイスのベルリン。

トニー・スターク(ロバート・ダウニー・Jr)は技術会議に参加していた。

会議が終わると、出席者の植物学者、マヤ・ハンセン(レベッカ・ホール)を口説き落とす。

エレベーターに乗り込むと、廊下から、アルドリッチ・キリアン(ガイ・ピアース)が声を掛けてきた。

キリアンは、一緒に研究をしたいと、AIM(エイム)に入るよう誘った。トニーは断るが、キリアンはエレベーターに滑り込む。

だが、彼はスターク社の警備担当・ホーガン(ジョン・ファヴロー)にエレベーターから追い出された。

トニーとハンセンは、ホテルの一室に入った。ハンセンが、エクストリミスのメリットを語る。

人間の細胞を複製することができるという。

トニーは聞き流し、ハンセンと一夜を共にした。

キリアンは、エレベーターを追い出されても、トニーを待っていた。だが、出てこない。

キリアンは、逆恨みを募らせた。

13年後のキリアン

13年後。

キリアンが、スターク社のペッパーを訪ねた。ペッパーは、トニーから社長を任されている。

キリアンは、眼鏡を外し高級スーツをまとっている。

ペッパーに、エクストリミスの利点を語った。

脳の未活用領域を刺激することで、人間の可能性が広がるという。

キリアンは、13年前に、トニーをエイムに誘い断られたことを打ち明けた。エクストリミス開発の協力を願い出る。

だが、ペッパーも、キリアンを拒絶した。

キリアンとペッパーを、ホーガンが眺めている。彼は、1999年の技術会議でキリアンと会ったことを覚えていた。

彼は、スマホを耳に当てた。

自宅にいるスタークにキリアンの来訪を伝える。トニーは、放っておけと言うのみであった。

通話を切ったホーガンは、前方を見遣る。

キリアンと共にやってきた、エリック・サヴィン(ジェームズ・バッジ・デール)がソファに座っていた。

キリアンが、出てきた。サヴィンが彼に続く。キリアンは、恨み節を露わにスターク社を後にした。

ホーガンは、サヴィンを尾行する。

トニーのトラウマ

ペッパーは、トニーの自宅に帰った。

トニーが、アベンジャーズの戦いで抱いた無力感を打ち明ける。続けて、ペッパーに感謝の気持ちを伝えた。

彼は、ペッパーの隣で就寝する。夢でアベンジャーズの戦いが蘇り、うめき声をあげた。

アイアンマンスーツのトニーが、上空から落下していく夢である。

ペッパーが、トニーの異変に気づき、彼を揺り動かした。

突然、遠隔操作されたアイアンマンが、ペッパーを押さえつける。

トニーが、飛び起き両手をかざした。アイアンマンは分解した。

彼は、息切れをしながら、就寝中に命令してしまったんだ……と呟いた。

ペッパーは、怒りを露わに寝室を出て行った。

トニーの怒り(ホーガンがテロで大怪我)

ホーガンが、広場を遠巻きに眺めている。視線の先に、サヴィンがいた。

サヴィンは男に声をかけスーツケースを渡した。

サヴィンが去り、ホーガンは歩を進める。わざと、男にぶつかった。

ケースは落下し、金属部品が散らばった。男の顔が赤みを帯びている。

ホーガンは、金属の部品を一つ拾い上げて立ち上がった。

だが、サヴィンに気づかれる。彼は、返してもらおうかと言った。

ホーガンが、サヴィンを殴りつける。彼の顔も一瞬だけ赤みを帯びた。

ホーガンは振りかぶった腕を掴まれ、放り投げられる。

サヴィン、助けてくれ。

不意に、男が叫んだ。サヴィンは血相を変えて逃げ出した。

男の体内から赤い閃光が噴き出し、爆発する。

ホーガンは、爆発に巻き込まれ病院に搬送された。

トニーは、意識不明のホーガンを見舞った。病院を出ると、記者に囲まれる。

1人の記者に、スマホカメラを向けられた。記者が、マンダリンに復讐するのかと聞く。

トニーは、カメラに向かって「マンダリンの死体を拾いに行く」と言い放ち、自分の住所を述べた。

サヴィンのミサイル

トニーは自宅に、帰ると、マンダリンが起こしたとされる爆発テロの現場を3D化し空中に投影した。

画面をズームアップして、ミリタリーキーホルダーを発見する。

キーホルダーの映像を切り取り、解析した。

兵士のチャド・デイヴィスの物と判明する。テネシー州に在住していたことも把握した。

来訪者が現れる。

アイアンマンスーツをまとい玄関へ向かった。

玄関ドアを開けたトニーは、マンダリンじゃないよな? と呟く。

マヤ・ハンセンは、自分を覚えていない彼に呆れた。続けて「マンダリンに殺される前に力を貸して」と真剣な顔つきをする。

ペッパーが降りてきて、避難するのよと言った。

マヤがテレビに目を止めて大変よと呟いた。

トニーの自宅が上空から映し出されている。ミサイルが一直線に飛んでいた。

トニーがテレビから外に視線を移す。

ペッパーもろとも、吹き飛んだ。

トニーは、宙を舞いながら腕を前方に振った。アイアンマンスーツが、ペッパーをまとう。

トニーは、壁に叩きつけられた。

ミサイルが、立て続けに撃ち込まれる。トニーは、前方で気絶しているマヤに気づいた。

ペッパーに、彼女を助けるよう命じた。

ペッパーはマヤを抱き抱え外へ避難する。

切り立った崖に立つトニー宅が、海へと傾いた。ペッパーは、トニーの名前を叫んだ。

トニーは崩れ行く建物の中で手を突き出した。

ペッパーからアイアンマンスーツが離れる。

建物に吸い込まれたスーツは、トニーをまとった。

三機のヘリが海の上で、旋回していた。

トニーは、ヘリを二機破壊するが、建物もろとも海へ吸い込まれていく。

ペッパーは、海を見下ろし、トニーの名前を呼んだ。

サヴィンが乗ったヘリコプターは、飛び去っていった。

トニーは、海中で、手からエネルギーを噴射させ空へ飛び立つ。だが、彼は、アイアンマンスーツの中で気を失ってしまった。

アイアンマンスーツがエネルギー枯渇

トニーが、アラーム音に気づき目を覚ます。アイアンマンスーツをまとい空中移動していた。

地上に衝突する。仰向けになった。雪がちらついている。

場所を聞くと、人工知能のジャーヴィスが、ローズヒルと答えた。

気絶したまま、数千キロ、飛行移動していたことになる。

エネルギーが枯渇したアイアンマンスーツを脱いだ。

スーツを引っ張り歩を進める。

民家のドアを破壊し、不法侵入した。無人である。

テーブルのライトを点けると、背後で、動くなという少年の声が響いた。

ハーレー・キーナー(タイ・シンプキンス)が、おもちゃの銃を向けている。彼は、トニーの胸の光に目を止めた。

トニーは、電磁石だと言って、アイアンマンスーツにライトを向ける。

それって、アイアンマン? 少年の表情が和らいだ。

ペッパー、トニーの無事を確認する

ペッパーは、トニー宅の残骸から、アイアンマンのマスクを発見する。

マスクに録音された、トニーのメッセージを確認し、笑顔を見せた。

マヤを助手席に乗せて、車を走らせる。

マヤが、唐突に「自分のボスは、マンダリンの手下」と打ち明けた。

戸惑いがちに、ペッパーが、ボスの名を聞く。

「ボスは、アルドリッチ・キリアン」

ペッパーは、無言でマヤを見据えた。

ローズヒルの爆破テロ

トニーは、キーナーと共に、夜の街へ繰り出した。道中で、テロ現場に立ち寄る。

献花の横に立てられたロウソクがトニーの顔を照らす。

テロの現場は、民家と思しき建物で、屋根が吹き飛ばされていた。

L字型に残った壁には、熱線で焼き付けられた人影が、5つあった。

キーナーは、兵士(デイヴィス)が爆弾を作って自爆し、6人死んだと説明した。

トニーが壁に目を向け、5つしかないと疑問を口にする。

壁の影は天国に召された影で、爆弾男(デイヴィス)は地獄に堕ちたとキーナー。

トニーは、そうか? と言ったきり押し黙った。

呼吸困難を来たし、道路に飛び出す。キーナーも続いた。

地べたに座り込むと、キーナーが見下ろす。彼は爆弾男デイヴィスの母親の居場所を教えた。

エイムの刺客エレン

デイヴィスの母は、BARのテーブル席にいた。

トニーが、彼女に息子への哀悼の言葉をかけて、向かいに座る。

デイヴィスの母は、おもむろに、機密ファイルと言って封筒を差し出した。

トニーは、誰かと会う約束を? と疑問を口にする。AIMと書かれた機密ファイルを開いた。

行方不明の兵士に関するファイルで、デイヴィスの顔写真があった。

トニーが、前のめりで口を開く。

「チャド・デイヴィスは、自殺でもないし誰も殺してない、兵士として利用されていた」

デイヴィスの母は、トニーが待ち合わせの人物ではないことに気づいた。

突然、女性が声をかけてきた。顔に火傷の痕がある。

トニーが入口ですれ違ったエレン・ブラント(ステファニー・ショスタク)であった。

彼女は、トニーの後ろ手に手錠をかけた。

2人の男性保安官が、駆け寄ってきた。彼女は、警察手帳を見せ、国土安保省と名乗る。

トニーは、エレンの背後で尻もちをついていた。彼は、デイヴィスの母に顎を動かす。

彼女はファイルを床に置いて店を出ていく。

エレンの顔が赤みを帯びてきた。男性保安官が彼女に殺害される。

トニーは、後ろ手に手錠がかかったまま店を出た。

サヴィンが車から出てきた。

トニーは彼に背を向けて、道路を挟んだ向かいの店の窓を突き破る。

厨房に身を隠すが、エレンに捕まった。トニーは、手錠を彼女の首に回した。

熱を帯びたエレンの首筋で、手錠の鎖を焼き切る。

調理用油のタンクを蹴り飛ばし、床に転がった手錠を同じ方向に蹴った。

火が瞬時に立ち上っていく。

エレンが火をまたいで歩いてきた。

トニーは、電子レンジにミリタリーキーホルダーを入れスイッチを入れる。

ガスホースを抜いて、外へ転がり出た。

電子レンジは爆発し、エレンは吹き飛んだ。

一息ついて、道路を渡る。

金属音が響いた。振り返ると、サヴィンが、巨大な配水塔の足に手をかざしている。

配水塔の足は熱で焼き切れ倒壊した。

トニーは、配水塔の直撃を受ける。

サヴィンが、贈り物は何がいい? と聞いた。キーナーを抱きかかえている。

トニーは、配水塔の残骸に足を取られ自由が効かない。

キーナーは、手をかざした。サヴィンが強烈な発光体に顔をそむける。

キーナーが彼の手から離れ、逃げ出した。

トニーは手の平を向け、エネルギーを放射する。

サヴィンは後ろへ吹き飛んだ。トニーは逃げ出し、キーナーと合流する。

トニーは、彼を残し車を走らせた。キーナーは悲し気な表情を浮かべた。

トニー、エイムのサイトをハッキング

トニーは、エイムのサイトをハッキングした。デイヴィスがインタビューを受けている映像を発見する。

インタビュアーはカメラの後ろにいて姿を確認できない。

デイヴィスは、自分の人生を飛躍させるのは、負傷を恐れないことだと言った。

さらに、エレン・ブラントの映像も見つける。彼女の左腕は欠損していた。

エレンからインタビュアーの男に画面が変わった。アルドリッチ・キリアンであった。

彼は、エレンに、定期的な薬物注射に適応できなければ排除すると笑いかける。

画面が切り替わり、エクストリミスの実験が展開されていく。

デイヴィスやエレンが、身体を固定され薬物を注射された。

エレンの眼は赤く変色し、顔も熱が帯びていく。左腕が再生されていった。

実験体の一人が、うめきながら大きく口を開いた。

キリアンが顔色を変えて逃げ出す。男が爆発したところで、映像は終了した。

トニーは、「不完全な爆弾か、キリアン……。だが、マンダリンに売れた」と呟いた。

マンダリンの正体

トニーは、マンダリンの自宅に侵入した。

警備員を、なぎ倒して、マンダリンに銃を突きつける。

マンダリンは、窮屈そうに身を縮こまらせて両手を挙げた。欲しいものは持っていけと言う。

トニーは、マンダリンじゃないな? と違和感を口にした。

銃を突きつけられた男はマンダリンを演じていただけと打ち明けた。

ある人物に、薬物と豪邸、整形手術を施されて、マンダリンを演じていた。

「親友は今も意識不明だ。その償いは必ずさせる」

トニーが、男に詰め寄る。

不意に、サヴィンがトニーの背後に忍び寄った。後ろから殴られ気を失う。

その頃、ペッパーも、マンダリンをでっち上げた男に捕まっていた。

彼女は、エクストリミスを注入され、トニーの助けを待っている。

果たして、トニーは、どうなってしまうのか? ペッパーは人間兵器になってしまうのか? 

気になった方は本編へどうぞ。

『アイアンマン3』感想/不安障害のトニーの強さとは

トニーは、アベンジャーズでの戦いで不安障害を患いました。

宇宙から襲来したチタウリとの戦いです。

トニーにとって、不安障害を患うほどに過酷な戦いだったのでしょう。

さらに、今作品では、アイアンマンスーツが損壊します。

それでも彼は、頭脳を駆使してテロ首謀者を追っていきました。冷や冷やしつつも面白かったです。

同時に、アイアンマンスーツを頼らない(頼れない?)、彼の精神力の強さを感じました。

その強さを感じた彼の行動は、生身の身体で成し遂げた次の二つあります。

  • ペッパーを守った
  • テロ首謀者の手下と戦った

それぞれ、記していきます。

ペッパーにアイアンマンスーツをまとわせる

トニーがペッパーを守ったシーンは、サヴィンに自宅をミサイルで破壊された場面です。トニーとペッパーは吹き飛びました。

この時、トニーはアイアンマンスーツを遠隔操作し、自分ではなくペッパーにまとわせています。

ペッパーを優先させた彼が格好よく感じました。

スローモーションで、アイアンマンスーツの部品が一つ一つペッパーに装着されていく過程もシビレます。

アイアンマンスーツに頼らずにテロリストを追う

スターク社の警備担当・ホーガンが、テロに巻き込まれて負傷しました。

トニーは、テロ首謀者を捜索しますがアイアンマンスーツをまとわずに、果敢に行動しました。

例えば、テロ首謀者の手下・エレンとの戦い。

エレンはキリアンが打ったエクストリミスによって、身体が発火する人間兵器となっています。

トニーはエレンを、アイアンマンスーツに頼ることなくアイデアで撃退しています。

彼の頭の良さが際立った場面です。同時に、恋人や仲間のためなら危険を顧みない行動力や闘争心も素晴らしい。

その強みを、トニーは自覚しているように見受けられます。

エンディングで、彼は次のように言いました。

「アイアンマンスーツは現実逃避でも趣味でもない、繭だった。私は生まれ変わった」

「私の自宅やアイアンマンスーツを奪えても、これだけは奪えない。私はアイアンマン」

台詞にある【これ】が意味するのは、アイアンマンスーツをまとわない自分こそがアイアンマンだという矜持のことでしょう。

だから、誰も奪えないのです。

そんな矜持を持っている彼だから、不安障害を患っていようとも生身のアイアンマンなのです。

ABOUT ME
かん
かん
当サイトの管理人、かんと申します。

記事URLをコピーしました