洋画
PR

『アイアンマン2(2010年)』のあらすじと感想【アイアンマンVSウィップラッシュ】

アイアンマン2
kan
記事内に商品プロモーションを含む場合があります

『アイアンマン2』あらすじ

『アイアンマン2』のあらすじと感想を書きました。参考にして頂けると幸いです。

イワン・ヴァンコの怒り

ロシア。

薄暗い室内に、イワン・ヴァンコ(ミッキー・ローク)が佇んでいる。名前を呼ばれた。

彼は、ベッドに横たわる父・アントンの元へ向かう。傍らには、テレビがあった。

テレビでは、トニー・スターク (ロバート・ダウニー・Jr)が報道陣の取材に答えている。トニーは、アイアンマンの正体は自分だと打ち明けた。

アントンが、弱弱しく呟いた。イワン、すまない……本当はお前が……。

アントンは絶命した。

イワンは泣き叫び、アーク・リアクターの設計書を広げた。アントンによる署名があった。

彼は、アーク・リアクターを完成させ、不敵に笑った。さらに、両腕に装着する電流のムチも開発する。

イワンは、闇業者から違法パスポートと【モナコ・ヒストリック・グランプリ】のチケットを購入した。

アイアンマン(トニー)VSウィップラッシュ(イワン)

モナコ公国。

トニー・スタークがペッパー・ポッツ(グウィネス・パルトロー)を伴って、自動車レースの【モナコ・ヒストリック・グランプリ】の市街地コースを訪れる。

ポッツは市街地コース沿いの飲食店へ、トニーはコースのスタート地点に向かった。

トニーは、強引に、ドライバーを追い出し、レーシングカーに乗り込む。

モニター越しに、その様子を眺めていたポッツは呆れた表情を浮かべた。

不意に、整備士の男が競争路に乱入した。男は、ヘルメットを脱ぎ、胸をはだける。

イワンだった。自作のアーク・リアクターが胸で点灯している。彼は、両手に電流ムチを携えた。

走行中のレーシングカーにムチを振り下ろす。レーシングカーは弾け飛んだ。

続いて、トニーがハンドルを握るレーシングカーにも叩きつける。

トニーは車体もろとも空を舞った。

ポッツは、トニーの秘書ハッピーの運転で市街地コースへ向かう。

バリケードを強行突破。彼女は、後部座席でアタッシュケース型のアイアンマンスーツを手に取った。

トニーは、横転したレーシングカーを抜け出し、イワンのムチをかわす。

不敵の笑みを称えるイワンと、対峙するトニー。トニーは焦りの表情を浮かべていた。

ハッピーの車がイワンに突っ込んだ。

ポッツがトニーに、アイアンマンスーツを投げ渡す。

トニーは、そのスーツを、まとった。イワンが彼にムチを絡ませる。

トニーは、ムチを手繰り寄せながら距離を詰めていった。

イワンを投げ倒し、アーク・リアクターを、もぎとる。

イワンは、連行され留置場に収容された。

トニーが、彼を訪ねた。アーク・リアクターの設計書の入手経路を聞く。

イワンは、父のアントンからだと告白した。そして、トニーが生きているのは、アントンのおかげだと不満をぶつける。

トニーは、お前が自分を殺し損ねたからだと返して、留置場を去った。

ハマーが、イワンの資金提供者に

イワンは、独居監房に移された。看守から鉄格子越しに、食事を受け取る。

看守は、ジャスティン・ハマー(サム・ロックウェル)の息がかかった男だ。

ハマーは、政府からの兵器請負で財を成している。

イワンが受け取ったトレーに、小型爆弾が載せられていた。

続いて、大男が看守に連れられてやってきた。体格は、イワンと同じであった。

看守は、大男を牢屋に入れると格子扉の鍵を閉めた。大男の囚人服の胸に番号が印字されている。

イワンの囚人番号と同じであった。大男を殴り気絶させる。壁に、小型爆弾を設置した。

廊下の看守が、格子扉に鍵を置いていく。

イワンが、廊下に出ると背後で爆発音が、轟いた。彼は、看守によって顔に袋を被せられる。ワゴン車に乗せられた。

袋が取れ、車から降ろされた。

だだっ広い飛行機の格納庫だった。

ジャスティン・ハマー(サム・ロックウェル)が、にこやかにイワンを出迎える。

イワンは、戸惑い気味に視線を泳がした。

ハマーが「スタークを襲った映像を観た。素晴らしかったが、スタークが後世に残すものを奪うべきだ。私が資金提供者になる」と言った。

ハマーは、ニューヨークの研究所にイワンを案内する。人型のロボットスーツが数体並んでいた。

イワンが目的を問う。

ハマーは、「国防総省との契約を、25年間確保したい。アイアンマンを古道具に見せるために、スタークのエキスポに乗り込むのだ」と命じた。

イワンが、簡単なことだと笑う。

ハワードの遺産【1974 スターク・エキスポ】

シールドの司令官ニック・フューリー(サミュエル・L・ジャクソン)が、トニーを訪ねた。

フューリーは、トニーをシールドに勧誘する。続いて、トニーの父・ハワードとイワンの父・アントンとの因縁を話した。

アントンは、ハワードと共に原子炉以上のエネルギー開発に従事していた。しかし、アントンは金儲けに眼がくらみ、ハワードに追い出される。

アントンはロシアに戻った。シベリアで、ハワードに対する恨みを募らせていく。

そんなアントンにイワンも影響を受けて、トニーを敵対視するようになった。

フューリーは、ハワードの言葉を伝えた。ハワードは、息子のトニーが自分の仕事を完成させることができると言った。

トニーは、ハワードに認めてもらえなかったと首を振る。なぜ、ハワードに詳しいのか聞いた。

フューリーは、ハワードが『シールド』の創設メンバーだからだと返す。大きなトランクケースを置いて、フューリーは立ち去った。

トニーは、トランクケースを眺めて、どうすれば良いのだ? と狼狽える。

トランクケースには、以下のアイテムが入っていた。

  • アーク・リアクターの設計書
  • イワンヴァンコが亡命したという新聞記事の切り抜き
  • 八ミリビデオ

トニーは、ビデオを再生した。ハワードが未来都市のジオラマ【1974 スターク・エキスポ】を背に口を開く。

「これを、トニーに残す。今の技術では不可能だが、お前ならできる。私が生み出した素晴らしいものは、お前だ」

トニーは、目を潤ませた。

【1974 スターク・エキスポ】を、スターク社から自宅に持ち帰る。

それを3D化し、歩道や樹木、植え込み、駐車場を消去していった。

浮かび上がったのは、原子であった。パビリオンの配置で、陽子と中性子の構造を再構成する。

死後20年経っても、教えてくれるのかとトニーは呟いた。

再構成された元素をパラジウムの代用にし、新しいアーク・リアクターを製作する。

アイアンマンをリニューアルした。

イワンから電話が、かかってきた。

トニーは、死んだはずでは? と戸惑う。

イワンは、ハマーからの資金で、アーク・リアクターを強化していた。

『ハワードに受けた40年分の仕打ちを、40分で、お前に与えてやる』

トニーは、逆探知をした。マンハッタン周辺まで絞り込んだところで、逆探知は失敗する。

マンハッタンは、ハマーの研究所がある場所だ。

トニーは、イワンとハマーが繋がっていることを確信した。新しいアーク・リアクターを胸に装着する。

イワンが、ハマーの人型兵器を乗っとる

ハマーは、アーマースーツを開発しないイワンとの契約を打ち切った。

独自に用意した新兵器のデモンストレーションを開催する。観客席にペッパー・ポッツの姿もあった。

ハマーは、20体ほどの人型ロボットを披露した。

続いて、一体のアーマースーツを紹介する。ポッツは驚きの表情を浮かべた。

その人型ロボットスーツは、ウォーマシンであった。

ローディが、スタークの家から持ち出したものである。

観客が、空を見上げ、どよめいた。

トニーが新アイアンマンスーツをまとって、会場に現れた。

ステージに上がり、ウォーマシンの中のローディに「民間人を逃がせ。背後にイワンがいる」と忠告する。

突然、ウォーマシンの肩から銃が出てきた。

ローディが、スーツの中で「逃げろ。誰かに操られている」と叫ぶ。

アイアンマンは、空へ飛んだ。ローディのウォーマシンも、飛び立つ。

イワンは遠隔操作で、ウォーマシンを操っていた。武器の照準をアイアンマンにロックする。

果たして、トニーは、イワンの攻撃を回避できるのか。続きが気になった方は、本編でどうぞ。

『アイアンマン2』感想【トニーとイワン、それぞれの親子物語】

『アイアンマン2』は、トニーとイワンの対立がメインでした。

同時に、親子の愛情も描かれているように感じました。

イワンの、父親・アントンに対する愛情は、トニーに対する復讐で分かります。歪んでいますが、父親思いなのは確かでした。

アントンは、ハワードと同じエネルギー開発チームにいました。

しかし、金儲けに走り、ハワードに追放されています。

アントンは、その恨みを40年間募らせ、息子のイワンもハワードに対する負の感情を抱くようになります。

イワンが、ハワードの息子であるトニーを敵対視したのも必然の結果でしょう。

ただ、ハワードの子供であるというだけで、トニーが恨まれるのは筋違いです。

さらに、トニーの、父・ハワードに対する愛情が確認できるシーンがあります。

彼が、ハワードの遺した八ミリビデオを視聴する場面です。

ハワードは、明確に、トニーを愛していると言いました。

トニーは父親に冷たくされていたと、ぼやいていましたが、この八ミリビデオで父親の愛情に気づいたのですね。

ハワードは、愛情表現が苦手だったのでしょう。

このビデオをヒントに、トニーは、アーク・リアクターを作り直し、新しいアイアンマンスーツを開発することができました。

そして、イワンと対峙するのです。

ハワードとトニー。

アントンとイワン。

今作、『アイアンマン2』は、二組の親子の愛情物語だと感じました。

ABOUT ME
かん
かん
当サイトの管理人、かんと申します。

記事URLをコピーしました