『相続者たち』第7話のあらすじと感想【ウンサン、特別枠だと疑われる】
『相続者たち』第7話のあらすじと感想です。参考にしていただけると幸いです。
前回(6話)を簡単に振り返ります。
ウンサンは、帝国高校に転校しました。チャニョンから、帝国高校の4つのヒエラルキーを教わります。
ウンサンとチャニョンは、最下層の【特別枠】です。
在校生が、「特別枠か? 成金か?」といぶかしがります。
タンに「成金」と呼ばれたことで、ウンサンの秘密(特別枠)は保たれました。
ある日、ウンサンは、ヨンドがジュニョンを苛めている所を目撃します。
ヨンドは、トップ階層の【財閥家後継者】、ジュニョンは【特別枠】です。
彼女は、ジュニョンに声をかけました。しかし、タンに「弱者に話しかけるな」と注意を受けます。
相続者たち第7話 あらすじ
ラヘルの憂鬱
エストは、ドンウクとの再婚を控えている。彼女は、ラヘルに「招待状のために家族写真を撮る」と言った。
「どうかしているわ。あの人たち(ドンウクとヨンド)と撮っても家族になれないわ」
ラヘルは、反発した。ヨンドにも、不満をぶつける。彼は、ほくそ笑んだ。
「家族写真の撮影なら、駄目にしてやるよ」
ウォン、タンを敵対視
ウォンは、異母弟のタンが帰国してから、ホテル暮らしをしている。
実家の会長宅に、立ち寄った。
「当分、戻りませんが心配いりません。しかし会社にタンを連れてくるとは……」
「タンは、まだ 18歳だ」
会長は、呆れた顔つきである。
「母が死んだとき、僕は 6歳だった。継母(ジスク)に異母兄弟(タン)まで迎えたのは、12歳だった。誰かが傷つけば、その傷が僕の慰めになる」
ウォンは、そう言って、自室に戻った。スーツケースに衣服をしまう。
ノックの音が響いて、ドアが開いた。タンが、顔を覗かせる。
「兄さん、戻ってきたの?」
「邪魔だから出ていけ」
タンは、一息ついた。
「もう一緒に、暮らせないのか?」
ウォンは、視線を合わせない。
「家族じゃないからな」
タンの目が潤む。
「胸は痛まないのか? 俺が戻ったから家を出るなんて」
「俺を追い回すな」
ウォンは、てワインセラー兼倉庫に移動した。タンも追いかける。
彼は、ウォンをハグした。
「兄さんとは、争わない。どうせ負けるから」
「耳障りな奴だ」
ウォンは、吐き捨てるように言って立ち去った。
ヨンド、ウンサンが成金なのか疑う
帝国高校の教室。
ヨンドが、ウンサンの腕を掴み着席させた。
傍らのボナが、声をあげる。
「ヨンド! いい気になり過ぎよ。この学校はタンの家の物よ」
「成金の調査をしないと」
ヨンドは、ウンサンのカバンの中身をぶちまけた。ボナの物もまき散らされる。
ボナの私物は、ブランド物だった。ヨンドは、ウンサンを見据えた。
「ほら、見ろよ。本当に成金か?」
ウンサンが、俯く。
ボナが、ヨンドに意見を聞かれた。彼女は、私物を拾いながら言った。
「ウンサンが成金だろうが、関係ないでしょ」
「関係あるさ。特別枠で転校し、成金のふりをした。つまり全校生を騙したんだ」
「謝らないなら、消えて」
ウンサンが、声を絞り出す。
ヨンドは、半笑いである。
「そんな口を叩く勇気は、どこから出るんだ?」
チャニョンが入室した。
「授業の準備を邪魔するのは、いい加減にしろ」
「味方が多いんだな。こじれないといいが」
ヨンドは、ため息交じりに教室を出て行った。
ジュニョン、ヨンドに訴えられる
帝国高校の廊下。
ヨンドは、暴行罪の告訴状を、ジュニョンに渡した。
「なかったことにしてくれ」
ジュニョンが、消え入りそうな細い声で言った。
「全治三週間だぞ」
ヨンドが、これみよがしに泣き真似をする。
ウンサンが、彼らを遠巻きに見ていた。今にも泣き出しそうだ。
ジュニョンが、ヨンドに、何でもするからと泣きつく。
「土下座してみろ」
ジュニョンは、告訴状を手にしたまま土下座した。
廊下の角からタンが姿を現し、ため息をつく。ジュニョンを見下ろした。
「立て」
「いい人ぶるのは、よせよ。お前も、ヨンドと同類だ」
ジュニョンが、暗い顔つきで口を開く。
「悪かったよ。代わりに仕返しをしてやる」
タンは、ヨンドの顔面を殴りつけた。ウンサンが、小さな悲鳴をあげる。
「殴ったから、俺にも土下座させろよ」
ヨンドが目を見開き、タンににじり寄っていく。
「喧嘩しているのか?」
教師の声が響いた。
タンとヨンドは、理事長室に呼び出された。
「転校したばかりなのに、騒ぎを起こすなんて」
2人は、理事長室を出た。
ヨンドが、口を開く。
「理事長が、実母じゃないから無視を?」
「黙れ」
タンは、歩を進めた。中学時代、ヨンドに言った言葉を思い出す。
<おい、ヨンド。一昨日見たことを、恥じているのか? あれは、恥ではなく痛みだ。俺の実母は、理事長じゃない>
ヨンドは<めかけの子だと? 昨日の女と父さんの間の子供みたいな存在か>と返している。
ヨンド、ジュニョンへの告訴状を取り下げる
帝国高校の図書室。
ウンサンのスマホに、着信が入った。ヨンドからである。
『ジャージャー麺を、一緒に食べてくれ』
「残せば?」
『ジュニョンに言ったんだ。お前を来させたら、告訴を取り消すとな』
ウンサンの視界に、思いつめた表情のジュニョンが入る。
「最低な奴ね」
ウンサンは、送話口に叫んで通話を切る。
ジュニョンが歩み寄ってきて「申し訳ない」と切り出した。
ウンサンは、ヨンドの父が経営するホテルに足を運んだ。
ヨンドは、ウンサンと向かい合って、ジャージャー麵を食する。
「告訴を取り消す気なんかないくせに。ジュニョンは、青ざめた顔で頼みに来たわ」
ウンサンが、語気を強めた。
「勝手に決めるな」
「本当に、告訴を取り消すの?」
「俺の元に来たことに、意味を感じないのか?」
ヨンドは、おどけた。
呼び出し音が、響く。
ヨンドは、ドアを開けた。
ラヘルが腕を組んでいる。
「家族写真の撮影は、なしにする気じゃ?」
「大事な客が……」
ラヘルは、ウンサンに気づいた。
「予想以上に目障りね」
ラヘルが、立ち去る。ウンサンも続いた。
タン「ヨンドと会うな」
ラヘルは、タンに電話をかけた。
「ウンサンが、ヨンドの所のホテルで、彼と食事をしていたわ」
タンは、ウンサンに電話をかけた。
留守電モードだった。ウンサンのアルバイト先を訪れる。
「なぜ、ヨンドのところへ?」
ウンサンは、涙目である。
「私が行けば、ジュニョンの告訴を取り下げると……彼は、私の秘密を守ってくれたわ」
「今後も、うちから学校に通う気か? だったら、俺を好きになれ、お前が好きだ」
果たして、ウンサンは、タンの好意を受けるのか?
相続者たち第7話 感想/ウンサンが特別枠だとバレないか?と心配
前話で、ウンサンの秘密(最下層の特別枠)がバレそうでした。
幸い、タンが「成金」と呼び掛けています。
今回は、ヨンドがウンサンに疑念を抱き始めました。
彼は、ウンサンの私物とボナのブランド物を、床にぶちまいています。ウンサンが【特別枠】だと確信したことでしょう。
ウンサンが、追い込まれないか心配になりました。
相続者たち第7話 キャスト
- キム・タン/イ・ミンホ
帝国グループ会長の婚外子 - キム・ウォン/チェ・ジニョク
帝国グループの社長。タンの異母兄。 - チャ・ウンサン/パク・シネ
貧困家庭に生まれる - パク・ヒナム/キム・ミギョン
ウンサンの母、聴覚障害者。コミュニケーションは筆談か手話。タンの家の家政婦。 - キム・ナムユン(会長)/チョン・ドンファン
帝国グループ会長で、タンの父。 - チョン・ジスク/パク・チュングム
帝国高校理事長で、会長の後妻。 - チェ・ヨンド/キム・ウビン
ホテルゼウスオーナーの息子。 - ユ・ラヘル/キム・ジウォン
タンの婚約者。 - イ・エスト/ユン・ソナ
RSインターナショナルの会長で、ラヘルの母。ドンウクと婚約している。 - チェ・ドンウク/チェ・ジノ
ホテルゼウスの社長、ヨンドの父。 - ユン・チャニョン/カン・ミンヒョク(CNBLUE)
ウンサンの幼なじみで、ボナの彼氏。 - イ・ボナ/クリスタル
タンの元恋人。チャニョンと付き合っている。メガエンターテイメント会社の相続者。 - ユン・ジェホ/チェ・ウォニョン
チャニョンの父親で、帝国グループ秘書室長。 - イ・ヒョシン/カン・ハヌル
検察総長の息子で、帝国高校で生徒会長を務める。 - チョ・ミョンス/パク・ヒョンシク(ZE:A)
法律事務所経営者の息子。