『相続者たち』第14話のあらすじと感想【ラヘルの嫉妬】
相続者たち第14話を観ました。
あらすじと感想を書いたので参考にしていただけると幸いです。
相続者たち第14話 あらすじ
前話(13話)を簡単に振り返ります。
タンは、ラヘル親子に「自分は会長の愛人の息子。婚約を解消する」と言います。
会長を怒らせ、家を追い出されました。
ウォンが宿泊するホテルで一泊します。
ウンサンもタンと付き合ったことがギエにバレています。会長宅を出てアルバイト先で寝泊りしていました。
ですが、ギエは、ウンサンを許し会長宅に連れ戻します。
以下、14話のあらすじになります。
タンが再びヨンドを殴りつける
帝国高校の放送室。
タンは、校内放送の声がヨンドと知って、放送室へ向かった。
ドアの明かり窓を覗き込む。ヨンドがウンサンに、にじり寄っていた。
鍵が掛かったドアを蹴破り、ヨンドの顔を殴りつける。
ヨンドは、ウンサンを手放せとタンの胸倉を掴んだ。
「ヨンドの母親が去った時も、最善を尽くした。誰かを陥れる過程で自分まで不幸になっている」
タンがそう言うと、ヨンドは胸倉の手を離して言った。
「自分だけが変わったのが嬉しいか?また、ウンサンを土下座させる気か?」
「お前は今のままでいろ。俺は、その先を行く」
放送室のドアの前で、ウンサンが泣いている。ラヘルが「あなたのせいなの?」と近寄ってきた。
タンが放送室から勢いよく出てきた。ウンサンの手を取って立ち去っていく。
ラヘルが放送室に足を踏み入れると、ヨンドが口を開いた。
「タンは、お前に一度も希望を与えていない。お前は政略結婚の相手に、しがみついている。だからって、タンを許せるか?俺も突っ張っているんだ」
ラヘルは考え込んだ。
タンとヨンドの喧嘩の原因を知りたがるウンサン
タンとウンサンは、中庭のベンチに腰を下ろした。
タンは、喧嘩したことは謝ったが自分に非はないと言った。
喧嘩の原因を聞くウンサン。
タンは「三角関係だからな」とおどけるように言った。
「他の理由があるはず」とウンサンが訝しがる。
タンは、目を逸らして口を開いた。
「俺は過去のことを後悔し、ヨンドは自身を恨んでいるんだ」
「ヨンドとあなたは、まるで恋人ね」
タンは「恋の駆け引き中だ」と笑った。
ラヘルがタンの家を訪ねた
後日、ラヘルがタンの家を訪ねてきた。
ギエが「ウンサンが同居していることを知られたらタンは終わりよ」と慌てだす。
ウンサンはラヘルと鉢合わせしないように、バイトを休むように言われた。
ラヘルの目的は、タンではなくギエだった。ギエは花束を渡されて涙目になる。
ソファに腰かけて向かい合うギエとラヘル。
ラヘルが、タンを勇気があると褒める。
ギエは「ありがたいわ。でも、お母様は気分を害されているのでは?」と聞いた。
ラヘルが、母親は戸惑っているだけと言ってギエを安堵させる。
そして「タンは、ウンサンに気があるので不安なんです。婚約を解消する気はありません」と続けた。
「タンの力になってあげてね」とギエ。
ラヘルは、タンの家を出た。庭に干された制服に目をとめる。ポケットから名札を取り出した。
ウンサンとある。ラヘルは、名札を鞄にしまい、ギエに電話をかけた。
ウンサンがタンの家で同居している理由を聞いた。
ラヘル、ウンサンの制服を盗む
ウンサンが、バイトに向かおうと家を出た。庭に目を向けて、驚きの表情を浮かべる。
翌朝、彼女は、ジャージ姿で登校した。憤慨したような表情でラヘルに、制服の行方を尋ねた。
「ゴミ捨て場に捨てたわよ。いまごろ燃やされているわ」ラヘルは、小ばかにしたような表情で言った。
ウンサンが校舎裏のゴミ捨て場を漁り始める。
制服を袋から取り出し、埃を落とすウンサン。背後から、ラヘルが近寄ってきた。
「悲しい?でも私の心情も考えて」
「ゴミを漁る私を見て、気が晴れた?」
「成金を装った家政婦の娘が、私の婚約者と恋愛を?この程度で気が晴れると思う?」
ウンサンが「どうしろと?」と返す。
ラヘルは「ここの掃除を。母親の姿を見てるでしょ?」と薄笑いを浮かべた。
ウンサンが、彼女の頬を叩く。ラヘルが激高し腕を振り上げた。
ウンサンは彼女の手首を掴んで「母のことは侮辱しないで」と睨んだ。
「私を怒らせる前に転校しなさい。正体をバラす前に、成金として去りなさい」とラヘル。
「バラせばいいわ。覚悟はしている」ウンサンは落ち着き払って言った。
だが、ラヘルの「タンが婚外子という事実も暴露するつもりだけど」という言葉に顔色を変える。
涙目で「考えてみるわ」と言った。
不意に、「何を考える必要が?」とタンの声。ラヘルは視線を落とした。
タンは、ウンサンに場所を移すようにと声をかける。ウンサンは立ち去った。
「怒らないで、私だってタンとウンサンの本心に傷ついて」とラヘル。
タンは、ウンサンと同居していることを知ったのはなぜだ?と聞いた。
「お母様に会いに家に行ったの」
ラヘルがそう言うと、タンは「お前が見下した俺の実の母親に?お前が許せない」と色めき立った。そして、立ち去る。
彼は、屋上に向かった。ウンサンが気落ちしている。
「俺には頼れないのか?なぜ、何も言わなかったんだ」と聞くタン。
ウンサンは「自分のことで精いっぱいでは?」と返した。
「慣れているさ。隠された実母に、俺を憎む兄貴。義母の毒舌に、全ての元凶である父親。秘密を知った友達の怒りに、見知らぬ地での 3年まで。今の状況は、お前のせいじゃない」
興奮するタンに、ウンサンが「責任を感じないで、あなたのせいでもない」と諭す。
「2人で、アメリカに逃げるか?」
タンの提案にウンサンは「母親を置いて?」と返す。タンはため息をついて空を仰いだ。
タンとヨンド、反省文を書かされる
タンはヨンドと共に、理事長室へ呼び出された。
2人は、放送室で喧嘩したことを理事長に咎められる。校内ボランティア30時間と反省文100枚の罰を与えられた。
さらに、帝国高校に赴任したばかりのヒョンジュが、喧嘩の原因を尋ねる。
タンとヨンドは、互いを責めた。始末書に相手の落ち度を書けと言われる。
ヒョンジュが部屋を出て行く。
2人は、中学時代を回想した。ヨンドの母が、息子と連絡を取りたいとタンに言った。
タンは、ヨンドの母親が軽食店で待っていることを彼に伝えようとする。だが、ヨンドはタンを毛嫌いして聞く耳を持たなかった。
やっとのことで、ヨンドを軽食店に連れて行った。だが、ヨンドの母の姿はなく、食事だけがテーブルに残されていた。
それ以来、ヨンドの母が戻ることはなかった。
中学時代を回想しているタンとヨンドに、ヒョンジュが「なぜ書かないの?互いに過ちがないとでも?なぜ、喧嘩をしたの?」と声をかける。
2人は、反応を示さない。
タン、ウォンの元へ
タンは実家に戻らず、ウォンが宿泊するホテルへ向かった。
ロビーで考え事をしていると、ウォンが姿を見せる。ウォンは隣に腰かけた。
タンが、自分を嫌う訳を聞く。
「異母兄弟だぞ」とウォン。タンが関係改善をしたいと言った。
ウォンは即座に断る。
ウォン、タンへの借名株名義変更に反発
ウォンが、人事異動を発令する。会長の側近たちが常務の職を解かれて、フィリピン支社への転勤を命じられた。
元常務は、ウォンに左遷させられたと会長に報告。会長は激怒した。
タンは、秘書室長のユンから電話を受けた。喫茶店で落ち合う。
ユンが口を開いた。
「会長の借名株がタンに名義変更されれば、ウォン社長と同じ持ち分になる。すでに、社長は会長の手下を左遷し宣戦布告している」
「意図せず、僕はリングの上に立たされたわけか」
タンが嘆息まじりに呟く。
ボナとチャニョンの仲直りパーティ
ラヘルが、ボナにウンサンのバイト先を聞いた。しかし、ボナは答えない。
ボナはラヘルに、<チャニョンとの仲直りパーティ>に来ないよう忠告をする。
ラヘルは、ヨンドを尾行して、ウンサンのアルバイト先を把握した。
ヨンドは、ウンサンの出勤を待って「ここで働いているのを、ラヘルが知った。悪いな」と謝る。
ボナの<チャニョンとの仲直りパーティ>開催当日。
参加者は、クラスメイトなど二十人。ラヘルも参加している。
チャニョンとボナが挨拶を終えるとクラスメイトたちが、ざわついた。
ウンサンが、ケータリング形式のコーヒーを会場に運び入れている。
ラヘルが彼女を見つめて、ほくそ笑んだ。
クラスメイトが「バイトを?」と問いかける。ウンサンは「ええ、お金を稼ぐためよ」と返した。
「ラヘルの仕業か?」チャニョンが色めき立った。
「知ってて来たのよ」とウンサン。
ミョンスが「なぜ、成金がバイトを?家業の手伝いか?」と聞いた。
言葉に詰まるウンサン。タンが遅れて現れた。
ラヘルが不意に「私が注文したのよ」と口を開く。
果たして、ウンサンは、成金の振りをしたことがバレてしまうのか?
相続者たち第14話 感想/ラヘルは自己顕示欲が強い
14話を観て、ラヘルは性格が悪いというより、自己顕示欲が強いなと感じました。
例えば、ウンサンが〈ボナとチャニョンの仲直りパーティ〉に現れたシーン。
ウンサンは、飲食店のアルバイトとして、飲料のケータリングを持って来ただけです。
ラヘルは彼女のアルバイト先を調べて依頼しました。〈成金がバイトしているのはおかしい〉とパーティに参加しているクラスメイトに疑念を抱かせるためです。
ラヘルの狙いは、〈ウンサンが特別枠で帝国高校に編入してきた〉ことを暴露するためですね。
ラヘルは性格が悪いのか?と疑問が生じます。性格が悪いというより、自己顕示欲が強いのでしょう。
ラヘルはタンと婚約していました。しかし、タンはウンサンを選びます。
富豪の娘で持てはやされたことしかないラヘルからすれば、屈辱的なはず。
ウンサンにタンを取られたことで、自己顕示欲を削がれたのです。
その自己顕示欲を回復するために、ウンサンの秘密(特別枠)をバラそうとしたに違いありません。
ただ、そんなことをしても、ラヘルがタンと復縁できるとは思えないので痛々しいですね。
相続者たち第14話 キャスト
- キム・タン/イ・ミンホ
帝国グループ会長の婚外子 - キム・ウォン/チェ・ジニョク
帝国グループの社長。タンの異母兄。 - チャ・ウンサン/パク・シネ
貧困家庭に生まれる - パク・ヒナム/キム・ミギョン
ウンサンの母、聴覚障害者。コミュニケーションは筆談か手話。タンの家の家政婦。 - キム・ナムユン(会長)/チョン・ドンファン
帝国グループ会長で、タンの父。 - チョン・ジスク/パク・チュングム
帝国高校理事長で、会長の後妻。 - ハン・ギエ/キム・ソンリョン
会長の愛人、タンの産みの母。元ミスコリア。 - チェ・ヨンド/キム・ウビン
ホテルゼウスオーナーの息子。 - ユ・ラヘル/キム・ジウォン
タンの婚約者。 - イ・エスト/ユン・ソナ
RSインターナショナルの会長で、ラヘルの母。ドンウクと婚約している。 - チェ・ドンウク/チェ・ジノ
ホテルゼウスの社長、ヨンドの父。 - ユン・チャニョン/カン・ミンヒョク(CNBLUE)
ウンサンの幼なじみで、ボナの彼氏。 - イ・ボナ/クリスタル
タンの元恋人。チャニョンと付き合っている。メガエンターテイメント会社の相続者。 - ユン・ジェホ/チェ・ウォニョン
チャニョンの父親で、帝国グループ秘書室長。 - イ・ヒョシン/カン・ハヌル
検察総長の息子で、帝国高校で生徒会長を務める。 - チョ・ミョンス/パク・ヒョンシク(ZE:A)
法律事務所経営者の息子。 - チョン・ヒョンジュ/イム・ジュウン
ウォンの恋人で、ヒョシンの元家庭教師。帝国高校の新米教師。