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『レイトオータム(字幕版)』のあらすじと感想【アンナの静謐な恋心に感動】

レイトオータム
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レイトオータム(字幕版)あらすじ

レイトオータム(字幕版)のあらすじと感想を書きました。参考にしていただけると幸いです。

アンナとフンの出会い

バスの車内

アメリカの民家が立ち並ぶ通りで、アンナ(タン・ウェイ)が立ち止まった。来た道を駆け戻る。一軒家の2階にあがった。

部屋の中央に男が倒れている。

アンナは、彼の周囲に散らばった写真などをかき集めた。サイレンの音が響く。

七年後。アンナは、刑務所にいた。

殺人罪で服役中であった。看守室に呼びだされる。親族からの電話だった。母親が死んだという。また、親族は保釈金を払ったと続けた。

シアトルに戻るため、72時間だけの外泊が許可される。看守は、位置確認の電話に出ない場合は指名手配をすると警告した。

アンナは、看守から携帯電話を受け取り、バスに乗り込む。シアトルに向かった。

途中で、男が乗り込んできた。運転手が彼にチケット代を要求する。男は、財布を取り出して、狼狽えた。

彼は、アンナの座席に近づいて、30ドルを貸してくれと言った。アンナは30ドルを渡した。

男は、通路を挟んだ席から、しきりに話しかけてくる。アンナが、お金は返さなくていいと言うと、彼は腕時計を外した。

お金を返すまで預かってくれと言う。

アンナは無表情で、腕時計を受け取った。

シアトルに着いた。男から電話番号を書いたメモ用紙を渡され、彼と別れる。道端のゴミ箱に、その紙を捨てた。

アンナは、母親の家に向かった。温かく親族に出迎えられる。母親の家は、彼女が亡くなってから空き家状態だった。

親族が、彼女に「家を売ることに決めた、お金は分ける」と言う。

アンナ、元カレ・ジンと再会

アンナは、猫を追いかけて家を出た。若い男女が乳児をあやしているのに気づく。ワン・ジン(キム・ジュンソン)がアンナをみやる。

ジンが彼女に近寄った。

「アンナ? ずっと心配していた。変わらないな」

「まさか、変わり果てたわ。昔のままが良かった?」

アンナの鋭い口調に、ジンが戸惑う。

彼は「あの日、連絡しようと思っていた」と言った。

「昔のことよ」とアンナが顔を背ける。

ジンは、妻に呼ばれ立ち去った。

アンナ、再びフンに遭遇

アンナは、駅の近くで、ぼんやりとした。フンに声をかけられる。彼は、借りていた金と言って、30ドルを差し出す。

アンナは、受け取らずに「私と寝たい?」と聞いた。

2人は、ホテルに場所を移し口づけをする。

突然、アンナが、フンを突き飛ばした。彼は、驚きの表情を浮かべたあと、服を着てカーテンを開けた。

アンナは、服を着ると首を掻いた。フンが、窓の外を眺めながら「掻いちゃだめだ、酷くなる」と言う。

ごめんなさいと神妙に謝った。フンは、客を満足させることができない俺が悪いと言う。

2人は、ホテルを出てレストランに向かった。

フンは、女性を楽しませるのが仕事だと返す。

食事中に、フンがシアトル観光を提案した。

アンナ、フンに元カレとの思い出を語る

アンナとフンが、バスや水上バスで、シアトルを観光して回っていく。

陽気なフンとは対照的に、アンナは物憂げな表情だった。

彼らは、工事中の遊園地に忍び込んだ。

アンナが、翌日の葬儀を終えたら刑務所に戻ると言った。

フンは「ハオ。俺が唯一知っている中国語。悪いって意味だよね?」と聞いた。

「いいって意味よ」

「じゃあ、悪いは?」

「ファイ」

フンは、アンナの顔を覗き込み「ファイ」と笑った。

アンナは、元カレと来ていた場所と口を開く。

フンは「ハオ、ハオ」と頷いた。

アンナが続ける。

「元カレは、兄の友人で幼なじみなの。彼なしじゃ生きられないほどに、愛していた。でも去っていった。私は別の人と結婚した。最初は大事にしてくれた。時が経つと、夫は気弱で疑い深い人だと分かって辛い日々だった」

「そんなある日、かつての彼が戻ってきて、駆け落ちしようと。でも夫が、それに気づいた。激怒した夫は、私たちを殺そうとしたの。その日の朝、夫に気絶するほどに殴られた」

最後に、アンナは、どこで間違えたのかしらとフンを見据える。

フンは「ハオハオ」といたずらっぽく笑った。

「あなたを、一日連れまわすと、いくらなの? 30ドルの借りがあるから差し引いて……あと10ドル」

アンナが、10ドルを差し出す。

フンは、お金を受け取った。30分後に戻ると言って立ち去る。

彼が、アンナのホテルに戻ってきた時、彼女は姿を消していた。フンの腕時計がベッドに転がっていた。

母の葬式にフンが参列

アンナは、母の葬式で、参列者に頭を下げた。木魚を叩く音が、規則的に響いている。

供花を抱えた人物に気づいた。供花の陰から、フンが顔を覗かせる。

アンナの親族が、どちら様? と聞いた。アンナが友達よと、ささやく。

葬式が終わり、参列者は飲食店に移った。

フンが、テーブル席で食事をしている。アンナは彼の隣に座った。

ジン夫婦が席につく。

フンは、彼らにアンナと結婚をする予定だと笑いかけた。

別の席から、アンナを呼ぶ声。アンナが立ち上がり、ジンの妻も子供の元へ移動する。

フンと2人きりになったジンが険しい顔で口を開いた。

「何者だ。昔からの知り合いか。俺は、あんたが気に入らない。アンナに構うな、遊びなら近づくな。ゲームじゃないんだ」

フンが「ゲームで何が悪い?」と言い返す。

果たして、フンがアンナと結婚すると言った真意は何か? 彼が考えるゲームとは?

続きは、本編でどうぞ。

レイトオータム(字幕版)感想/アンナの静謐な恋心に感動

アンナの表情が、固いので、本当にフンを好いているのか? と疑問を感じました。

彼女は、夫を殺めて七年間、収監されています。しかも、72時間の外出が許可されたのは、母親が亡くなったからでした。

沈んだ表情になるのは仕方がないことです。

最後まで観終わると、フンのことが好きなんだろうなと思うシーンが、2つあることに気づきます。

ひとつ目は、アンナとフンが、改装中の遊園地に忍び込んだシーン。

ふたつ目は、ラストシーンで、出所したアンナが取った行動です。

改装中の遊園地でのアンナの台詞は、彼女の本心ではないか

2人は、喧嘩をしている外国人カップルに出くわします。

カップルの言葉が分からないフンは、アフレコのように「一体どうやって俺を見つけたんだ。帰ってくれ」「あなたのためにギリシャから来たのよ」と勝手に男女の台詞を当てていきます。

アンナも、女性の声をアフレコしました。

その台詞は以下の通りです。

「愛が欲しいの。あなたが、私をこんな女にしたの。あなたの目が私に戻ってこいと。言葉にしなくても分かるの」

このシーンを観た段階では、フンのおふざけにアンナが付き合っていると、軽く考えました。

エンディングでのアンナの行動で、フンへの愛情が分かる

ですが、エンディングで考えが変わりました。

ラストシーンは、アンナが喫茶店の中から窓越しにバス停を見つめる場面です。フンを待っているのでしょう。

このラストシーンで、フンへの愛情が本物だと実感しました。

それを踏まえて、アンナがアフレコした台詞(愛が欲しいの。あなたが、私をこんな女にしたの。あなたの目が私に戻ってこいと。言葉にしなくても分かるの)が彼女の本心だと分かって胸を打たれました。

アンナのアフレコは、フンへの愛の告白ではないかと感じました。だいぶ遠回しで、もどかしいですが。

だから、エンディングで、アンナが、いつフンが降りてくるかも分からないバス停を見つめるシーンで感動するのです。

ただ、気になったのが、彼女が「こんにちは、久しぶりね」と呟いて微笑んだラストです。

その台詞の前に、喫茶店の出口の方に視線を送っています。その後にテーブルに視線を落として、「こんにちは、久しぶりね」と言いました。

フンとの再会を想像して口にした言葉だと思います。

ですが、本当に入口でフンの姿を確認した上で言った台詞の可能性も感じました。

いずれにせよ、アンナはフンに恋をしたことには変わりないでしょう。

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