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『トッケビ 』第8話のあらすじと感想【赤い服の女の正体】

トッケビ第8話
kan
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『トッケビ~君がくれた愛しい日々~ 』8話のあらすじと感想になります。気になりましたら本編でどうぞ。

はじめに、前話(第7話)を簡単ですが、振り返ります。

ウンタクは、大学修能試験の帰りに幼なじみのテヒと再会しました。思い出話に花を咲かせます。

シンは、テヒにやきもちを焼きました。

ウンタクは、シンを貫く剣を視認できるものの、掴むことができません。

死神に「自分はトッケビの花嫁ではないかも」と不安を打ち明けました。

ある日、彼女がシンと談笑しながら歩いていると、シンが胸を押さえて苦しみ出します。

ウンタクは、シンの胸に刺さっている剣を掴みました。

剣がわずかに動き、シンは苦悶の表情を浮かべます。彼は、ウンタクを後方へ押しやりました。

トッケビ第8話 あらすじ

シン、ウンタクが【トッケビの花嫁】であると実感

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シンは胸を押さえて、街灯にもたれかかった。

「剣のせい?」

ウンタクが、シンの胸に刺さった剣を握る。「掴めた」と目を潤ませた。

剣が、わずかに引き抜かれる。シンは、顔をゆがめた。ウンタクを後ろに押しやる。

彼女が、飛ばされた先に、トラックがある。

シンは、瞬間移動した。ウンタクを抱きとめて、背中からトラックにぶつかる。

衝撃波が拡散し、30台の乗用車が大破した。

神のお告げも、未来も間違っていなかった。この子の手により、私は呪いから解放され、無に帰するのだな。

気絶した彼女を自宅に連れ帰った。

ウンタクが、目を覚ます。シンに、微笑みかけた。

「これで、私がトッケビの花嫁だと証明できたよね?」

傍らで、ドクファが、スマホを眺めている。

ネット記事の見出しに、<駐車場で車が爆発>とあった。

ドクファは、そのネット記事をシンに見せた。シンは落ち着き払った表情で言った。

「早く、手を打て」

ドクファが、祖父のシヌ会長に電話をかける。車両爆発動画の削除を依頼した。死神とともに、被害車両の持ち主の元へ向かい、補償交渉を済ませる。

死神は、被害者の記憶を【車が大破した原因は突風で、お金は神からの恵み】と書き換えた。

シンの初恋の相手が気になるウンタク

old book

シンは、精神安定剤を服用した。自宅で倒れる。

ウンタクに、介抱された。

目を覚まし、彼女を見つめる。

「初恋とは、痛いものだな」

「よほど、美人なのね。花嫁は私なのに」

ウンタクは、ドクファをファーストフード店に呼び寄せた。シンが書いた書物の解読を頼む。

「恋文だ。悲しい愛の告白だよ。そして百年後のある日、適度な天気のある日……」

ウンタクは、突然、書物を取り上げた。

「900年も生きていたら、女が1人くらいいて当然よ」

王妃ソン(シンの妹)の肖像画


死神が、泣いた。

眼前に、900年前に亡くなったソン王妃の肖像画がある。

なぜ、泣くのか。シンが、問いかけた。

「スタンダール症候群だと思う。その絵を見て感動した。絵の女性は誰だ」

「私の妹だ」

「俺が、担当した死者の1人かもしれない」

死神は、生まれ変わりの可能性を指摘した。後日、同僚から声を、かけられる

「キム使者担当の死者が、彼の妻の生まれ変わりだ。キム使者は、処理漏れにして彼女と逃げた」

シンに自殺を阻止された男性

シンが、とある家の引き戸をノックした。ファーストフード店のサンドイッチを手にしている。

応答を待った。不意に、後ろから、声をかけられた。

肩をビクッとさせて振り返る。ウンタクが、怪訝そうな表情をしていた。

玄関が開く。

「どちら様?」

中年男性が顔を覗かせた。

シンが、彼を横にどかせる。右手をかざした。天井からの首吊り用ロープが、燃える。

「換気をして、シャツのボタンを留めろ」

男性にサンドイッチを渡した。

戸惑う男性を尻目に、シンたちは立ち去る。小さな女の子とすれ違った。

彼女が、サンドイッチを持つ男性に駆け寄る。

「パパ、タクシーの運転手さんに住所を見せたの。お腹すいた」

男性は、サンドイッチを娘に渡した。辺りを見渡す。

シンとウンタクは、すでに角を曲がっていた。

「パパ、会いたかったよ」

娘が微笑む。男性は号泣しながら抱きしめた。

ウンタクが、角からひょいと顔を覗かせる。親子を見つめて、満面の笑みを浮かべた。

「今日も、格好良かったわ」

「親や子や兄弟が、誰かの守護神となる。あの男を救ったのは、娘だ」

シンが見た未来

inside the bus

ウンタクの大学修能試験の面接日ー。

バス停に、シンの姿がある。ウンタクが歩いてきた。

「忘れ物は?」

シンが聞く。ウンタクは、首元に手をやった。

シンが、彼女に赤いマフラーを巻いた。激励の言葉をかける。

バスが到着した。

ウンタクは、バスに乗り込むと、窓越しに微笑みかけてきた。

「泥棒よ! 誰か捕まえて」

路上から、女性の叫ぶ声が響いた。

シンが、振り向く。男が、マウンテンバイクで向かってくる。すれ違いざまに、男と目が合った。

シンの脳裏に、男の未来が再生される。

男が、車道に出て露店に激突。転倒した男に、車。玉突き衝突の車を避けたバスが、対向車線へ。

そのまま対向車に激突し、急停止。車体側面に、工事車両がめり込んだバスは横転。血まみれの乗客たち。

乗り込んだはずのバスに、ウンタクの姿はないー。

シン、露店の靴下を買い占める

clock

シンは、意識を現実に戻してバスに視線を走らせた。

ウンタクが、窓越しに手を振っている。

「なぜだ。君は、いなかったぞ」

バスが走り出した。シンは、路面店のドアからドアへ空間移動し、露店に先回りをする。

初老男性が、開店準備をしていた。

「今日は、もう店じまいを」

売り物の靴下を全部買い取った。窃盗犯のマウンテンバイクが、やってくる。足で、ひっかけ転倒させた。男が、激高して立ち上がる。

マウンテンバイクが、シンのテレキネシスで圧縮された。

男は、腰を抜かし、ナイフを取り出した。

「お前は助かったが、死後も罰を受ける。これは私からだ」

男のナイフを持つ手がねじれた。苦悶の声をあげ、うずくまる。真横の車道を、バスが通り過ぎていった。

bus and feet

バスの事故発生予定時刻が、迫ってきた。

死神たちが、バス停のベンチから立ち上がる。バスが止まった。

死神は、車内から手を振るウンタクに気づいた。

「なぜ、あの子が……」

言葉につまる。

「名簿の数より1人多い。あの子だけ生き残るってことか?」

同僚が、うろたえた。

「……事故は起きない」

死神が呟き、バスが進み出した。同僚が、バスを見つめながら口を開く。

「そのまま進んでる。あそこで、事故が起きるはずじゃ……これが、処理漏れ」

死神は、道路を挟んだ向かい側を見据えた。シンと視線が、ぶつかる。

「なぜ、黙っていた」

「人の職場で勝手なことを……」

シンが、ウンタクは剣を触ることができる【トッケビの花嫁】だと告白した。

「本当のことを打ち明けたら、どうだ」

「あと80年くらいは隠しておきたい」

死神と別れたシンは、車を走らせた。

大学修能試験の面接を終えたばかりの、ウンタクと合流する。

ウンタクは、後部座席に目を止めた。大量の靴下がある。

シンが、笑みを浮かべた。

「私が守った、誰かさんの未来だ」

サニーの驚くべき台詞。「私の名前は、キム・ソン」

lantern

死神は、サニーに電話を10回かけた。

出ない。サニーが経営するオリーブチキンに足を運ぶ。

「連絡なんか来ないと思って、見もしなかったわ」

サニーは、言い訳をするかのような口ぶりで言った。

2人で、店に面した通りに出た。

死神が、神妙な顔つきをする。

「宗教はありません」

「それを言うために、10回も電話を? なんて可愛いの」

サニーが食い入るように、死神を見つめる。

「私の本当の名前は、キム・ソンよ」

サニーの両親が、占い師に名付けを依頼したという。本名に因縁を感じて、サニーという名前を好んでいた。

彼女が、死神に本名を尋ねる。

その頃、シンは、灯籠に名前を書いていた。金善(キム・ソン)と書き上げたところで、筆が止まる。

彼は、900年前の出来事を思い返した。

王は、シン将軍に剣を授けて『可能な限り遠くへ行き、戻ってくるな』と言った。

『民と妹を置いては……』

王が、彼の言葉を遮って口を開いた。

『戦場で華々しく死んだと知らせを寄こせ。王命だ』

シンは目を潤ませて、再び筆を走らせる。金善の横に、王黎(ワン・ヨ)と書き入れた。

その瞬間、死神が苦しみ出した。サニーを見据える。

「今日、僕たちは会っていない。1人で帰って」

サニーは、無表情のまま立ち去った。

自宅に戻った死神は、900年前の掛け軸を眺める。ソンの肖像画だ。

「何かが、おかしい。恐らく、きっかけはあなただ」

後日、死神は、ウンタクに言った。

「シンから剣を抜けば、彼の不滅の命が終わる」

シン、産神(全身赤づくめの女)と対峙

シンが、ハンミ書店で、本棚にもたれかかっている。窓越しに通りを眺めていた。ウンタクが横切っていく。

足を踏み出した。本棚がガタガタと揺れだし、四方を塞がれる。

正面と後ろの本棚が、上へスライドした。

全身赤づくめの女が、つかつかと歩み寄ってくる。

「剣を、抜きなさい」

「いきなり現れて、死ねとは」

「あの子は、違う。あの子を授けた時、幸せそうだった。早く決断を」

女が、淡々と言葉を重ねていく

「何を決断しろと? 私をこの世に授けたのは、あなたでしょう」

「無に帰さないと、あの子が……」

シンは、女が続けた言葉に、顔色を変えた。

果たして、シンは、何に動揺したのか。

気になった方は、本編でどうぞ。

トッケビ第8話 感想/産神(赤い服の女)の台詞で、伏線が一気に回収


8話のエンディングで、全身赤づくめの女の正体が【900年前のシン将軍に、永遠の命を授けた産神】と分かりました。

そして、彼女の台詞で、伏線が一気に回収されたことに感心しています。

その伏線は、以下になります。

・ウンタクが借金取りに誘拐された。
・剣を抜きかけたウンタクを、シンが押し飛ばした。
・シンが見た未来(窃盗犯の男が引き起こしたバスの衝突事故)←のちにシンが回避。

産神が、シンに何を言ったのか分からないと、何の伏線か理解できません。

ネタばれになってしまうので、観て欲しいです。伏線だったのかと腑に落ちました。

そして、死神が、900年前の掛け軸に描かれた王妃を見て泣く理由を【スタンダール症候群】にあると考えたシーンがありました。

スタンダール症候群とは何でしょうか。

東京医科大学のホームページによると【芸術的作品に触れた人が、動悸や錯乱などの症状を顕す心因性の疾患】とのことです。

王妃ソンを見て、動悸を打つ人物?

ワン・ヨでしょう。彼女の夫でした。シンが900年前に仕えた王でもあります。

死神は、彼の生まれ変わりだと考えています。死神は悪行を働いた人がなります。前世の記憶もありません。

死神が恋したサニーの本名も、ソンです。

死神は、ワン・ヨの生まれ変わりといえます。

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トッケビ第8話 キャスト

  • トッケビこと、シン(コン・ユ)
  • ウンタク(キム・ゴウン)
  • 死神(イ・ドンウク)
  • ドクファ(ユク・ソンジェ)
  • サニー(ユ・インナ)
  • シヌ会長(キム・ソンギョム)
  • 王妃ソン(キム・ソヒョン)
  • 王ワン・ヨ(キム・ミンジェ)
  • 全身赤づくめの女、産神(イエル)
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