『相続者たち』第6話のあらすじと感想【帝国高校は、階級社会】
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『相続者たち』6話のあらすじと感想です。参考にしていただけると幸いです。
前回(5話)を簡単に振り返ります。
ウンサンは、会長の厚意で、帝国高校に転校しました。母親が会長宅で家政婦をしており、彼女も居候します。
そして、タンが、会長宅の次男であることを知りました。
相続者たち第6話 あらすじ
転校初日のウンサン
ウンサンが、帝国高校に初登校した。制服を用立てるお金がなく、私服である。
チャニョンに、詰め寄った。
「なぜ、タンの正体(帝国グループの次男)を黙っていたの?」
「教えていたら、タンの家を出たか?」
ウンサンは、押し黙った。
「代わりに差し迫った重要事項を教えてやるよ。帝国高校は徹底的な階級社会だ」
チャニョンは、帝国高校のヒエラルキーを語った。
- 経営相続者集団 ⇒ 財閥家後継者のタンやヨンド、ラヘル。
- 株式相続者集団 ⇒ 若き大株主のボナ。
- 名誉相続者集団 ⇒ 法律事務所経営者の相続者・ミョンス、検察総長の息子・ヒョシン。
- 社会配慮者集団 ⇒ 帝国グループ秘書室長の息子・チャニョンや家政婦の娘・ウンサンなど、特別枠で入学を許可されたもの。
ウンサンは、チャニョンが特別枠であることに驚いた。
チャニョンは、視線を落とした。
「秘書室長の息子なんか、ここでは下流だ」
「ここで耐えられるかしら」
ウンサンも、弱気になる。
「お前には、味方がいるだろ?」
チャニョンが笑いかけた。
ウンサンは、職員室に呼び出された。
担任に、家庭環境調査書を書くよう言われる。
母の名前を記入した。彼女の職業を【主婦】と書いた。
担任が「家政婦じゃ? だから、授業料免除に」といぶかしげに聞く。
ウンサンたちの後ろには、クラスメイトのジュニョンがいた。
「今日から一緒に過ごす転校生よ」
担任は、自身が受け持つクラスにウンサンを紹介した。
15人ほどのクラスメイトの怪訝そうな視線が彼女に集中する。
ウンサンは名前を言って「余計な干渉は断るわ。助けは重荷になるの、よろしく」と言い放った。
1人の生徒が「何枠の転校?」と尋ねる。ウンサンは、言葉に詰まった。
タンが、立ち上がる。
「俺も、転校生ですが」
彼は、ヨンドを見つめた。
「先日、アメリカから帰国した。俺も、平凡な高校生活を送りたい」
ウンサン、特別枠での転校を言えず
ウンサンは廊下へ出た。ミョンスに呼び止められる。
「急に姿を現す奴は、社会配慮者集団か成金だ。どっちだ」
硬直した。
傍らのボナが「答えなさいよ」と急かす。
後ろから「おい、成金」と声をかけられた。
「話があるんだ」
声の主は、タンであった。
ウンサンは、立ち去った。ぼんやりと、校舎間のアプローチを歩く。
足をひっかけられた。悲鳴をあげ、よろめく。
「大丈夫か? 手を握るためだ」
ヨンドが、笑みを浮かべながら、手を差し出す。
ウンサンは、彼の手を払いのけた。
ヨンドの目が険しくなる。
「タンと、どんな仲だ?」
「そういうことは、俺に聞けよ」
不意に、タンが現れる。彼に促され、ウンサンは、歩き出した。
ヨンドが、色めき立つ。
「転校生と友達になりたいのに、邪魔するな」
「すぐに捨てる友達など作らないほうがいい」
タンは、ウンサンの後を追った。
ウンサンが、中庭で足を止める。彼女は、目を潤ませて言った。
「お願いだから、放っておいて。成金にされるなんて思ってもなかった。もし、バレたら……」
「俺と一緒にいれば平気だ。ヨンドは避けろ」
「ヨンドや女子から注目されるのは、あなたのせいだわ。今もちらちら見られている。私が避けるべきなのは、ヨンドじゃなくて、あなたよ」
ウンサンは、立ち去った。居候先(タンの家)に、帰宅する。
メイドルームの、ヒナムに泣きついた。
「母さん、ここを出ましょ。バイトを増やせば、家賃を払えるわ」
「そんな馬鹿なことは、絶対に考えないで」
ヒナムが、手話で返す。
ウンサンは、涙を流した。
「悔しいのよ。こうして暮らすしかないなんて」
ウンサン、苛めを受けているジュニョンを目撃
![dining room](https://vod-dramanavi.com/wp-content/uploads/2021/01/dining-room-min-640x360.jpg)
帝国高校の食堂。
ウンサンが、バイキング形式の昼食をとっている。
ジュニョンが、傍らに立った。
「どけよ。僕の席だ」
「自由席のはずじゃ?」
ジュニョンは周囲を見回して、声をひそめる。
「職員室で君の全てを聞いた。絶対に、自分からは言わないほうがいいぞ。苛められた姿だけに興味があるのさ。君は耐えろよ。僕は転校する」
ウンサンは、戸惑った。
ヨンドが、食堂に入ってきた。仲間ふたりと連れ立っている。
ジュニョンが、ウンサンを押しのけ、席につく。
ヨンドが、ジュニョンの向かいに座った。ウンサンは、食堂の出口に向かう。
ヨンドの連れが、声をかけた。
「おい、成金。俺たちに何か用か?」
ウンサンが、振り向く。
ジュニョンが、顔に豆やジャガイモを投げつけられていた。
「何をしているの……」
不意に、腕を引っ張られた。タンであった。ヨンドから離れる。
タンと、向かい合って座った。
彼が、怒気を含めて言った。
「ジュニョンのようになりたいか? 弱者に話しかけるな」
「転校したばかりで、なぜ知っているの?」
タンが、言いにくそうに口を開く。
「俺が作ったルールだ。当時は、俺も加害者だった」
一触即発のタンとヨンド
タンが、音楽室でミョンスと談笑している。
ヨンドが入ってきた。彼は、ミョンスを、廊下に追い出した。タンを、冷ややかに見据える。
「長いアメリカ生活で、俺たちが育んだ歴史や文化や情緒を忘れたようだ」
「殴り合いでもしようと?」
タンが、呆れ顔で返す。
「俺か、タンが転校しよう。妾の子のくせに、と俺が言う前に去る機会だ」
タンの目の色が、変わった。ヨンドに、にじり寄る。
「まだ若いせいか、俺は勝利にこだわりたいが」
ヨンドは、落ち着いている。
「俺は、タンが、まだ昔のように歯向かってくるのが頭に来る」
アルバイト中のウンサン、ヨンドに遭遇
![bike](https://vod-dramanavi.com/wp-content/uploads/2021/01/bike-min-1-640x360.jpg)
ヨンドが、バイク店で愛車の相談をしている。
ウンサンが、チキンを届けにきた。支払いを受け、店を出ていく。
ヨンドは、薄笑いで、彼女の後ろ姿を眺めていた。
ウンサンが、再び商品を持ってバイク店を訪ねる。
「さっき、受け取ったぞ」
店員が、いぶかしがる。
ウンサンは、スマホを取り出した。
「チキンを、ご注文されましたよね」
『お前だったのか。後ろを見ろ』
ヨンドが、スマホを、耳に押し当てていた。不敵に笑っている。
「俺が金で、電話番号を買うとは」
ウンサンは、レシートを突きつけた。
「電話しないで」
「俺の番号も入れろよ。なぜ、成金がバイトしてるのかと聞かれる前にな」
ウンサンは、重い足取りで店を後にした。
タン、帝国グループの幹部に顔見せ
タンは、会長に連れられて、帝国グループの本社へ足を運んだ。
会議室に、20人ほどの幹部たちが集まっている。
会長の斜め後ろに、座った。
ウォンが、姿を見せた。驚愕の表情を浮かべていた。
「私の次男だよ、挨拶がてら連れてきた」
タンは、立ち上がって頭を下げた。
会長は、幹部たちを見渡した。
「もう帰っていいぞ。早く帰したからとネオン街に寄り道するなよ」
会議室に、タンとウォンだけが取り残された。
「わざと、来たわけじゃない。兄さんに会おうと言われ付いてきたんだ」
「お前は、何も知らず言われるままに動くが、そのせいで何が起きているか見ろ」
ウォンは、タンを睨んだ。
「俺は、何をしても誤解されるだけだ」
タンは、会議室を出た。
ジュニョン、ヨンドに反抗する
ウンサンが、帝国高校の掲示板を、見つめている。
<プロデューサー募集。特典、所定の奨学金を給付>
彼女は、放送部のヒョシンに声をかけた。
「制服を買うお金が必要で」
「成金なのに?」
ウンサンは、愛想笑いを浮かべた。
「最近、バッグを買ってしまって」
ヒョシンと別れ、廊下を歩く。物音に気づいた。
人だかりが、できている。
ヨンドが、ジュニョンの胸ぐらを掴んでロッカーに押し当てていた。
「匿名でチクっても、すぐバレるんだぞ。何か学校で問題が起こると、うちの場合は父親の秘書が電話に出るんだ」
ジュニョンは、彼を睨んでいた。ヨンドが、頭を叩く。
「やめろ。もう耐えられない」
ジュニョンがヨンドを押し戻す。バッグを彼の顔に叩きつけた。
ヨンドの頬に、傷がついた。
ウンサンは、不安げな面持ちで、眺めていた。タンも遠巻きに見ている。
「転校するから怖いものはない」
ジュニョンが、ヨンドに殴りかかった。だが、背負い投げをかけられる。
ヨンドがウンサンに気づいた。
「楽しみだな。お前に何が起こるか」
ヨンドは、立ち去った。
ジュニョンは、仰向けで、顔をしかめている。
「大丈夫?」
ウンサンは、彼の上体を起こした。
タンがウンサンの腕を掴み、引き起こす。
「弱者の肩を持っても、得なんかしない」
ウンサン、ラヘルに名札を返却
![korean banknotes](https://vod-dramanavi.com/wp-content/uploads/2021/01/korean-banknotes-min-640x360.jpg)
ウンサンは、ラヘルから電話を受けた。
『早く、名札を返して』
ラヘルを訪ねる。
彼女は、冷めた表情で口を開いた。
「金持ちの仲間入りをしたところで、うちみたいな由緒ある名家とは違うの。だから、タンには近づかないで」
ウンサンは、名札をテーブルに、苛立たし気に置いた。
「私も、そう望んでいるわ。税関申告書は?」
「空港のゴミ箱に捨てた。これは手間賃ね」
ラヘルが、5万ウォン札2枚をテーブルに投げ置く。
ウンサンは、目を潤ませた。
続きは、本編で、どうぞ。
相続者たち第6話 感想/階級社会がえぐい
帝国高校の社会階層(親の経済状況で、地位が決まる)が、えぐいですね。
特に、トップ階層(経営相続者集団)のヨンドが強烈でした。
ジュニョンが、彼に、食事中に豆やじゃがいもを投げつけられていました。
ジュニョンは、最下層の特別枠(社会配慮者集団)です。だから、ヨンドに目をつけられていました。
食事すら、楽しめないのは酷いですね。
自分がジュニョンだったら、午後の授業に出ることなく、転校を考えます。
ただ、ドラマの醍醐味は、人間の成長です。
最下層の特別枠(社会配慮者集団)を下に見ているヨンドでも、成長して自らの過ちを悔いるという展開を期待しました。
そのきっかけになりそうなのが、ウンサンです。
彼女も、ジュニョンと同じ特別枠です。ヨンドは、ウンサンと手をつなぎたくて足をひっかけましたから、彼女に恋をしているのは間違いないでしょう。
相続者たち第6話 キャスト
- キム・タン/イ・ミンホ
帝国グループ会長の婚外子 - キム・ウォン/チェ・ジニョク
帝国グループの社長。タンの異母兄。 - チャ・ウンサン/パク・シネ
貧困家庭に生まれる - パク・ヒナム/キム・ミギョン
ウンサンの母、聴覚障害者。コミュニケーションは筆談か手話。タンの家の家政婦。 - 会長(キム・ナムユン)/チョン・ドンファン
帝国グループ会長で、タンの父。 - チョン・ジスク/パク・チュングム
帝国高校理事長で、会長の後妻。 - チェ・ヨンド/キム・ウビン
ホテルゼウスオーナーの息子。 - ユ・ラヘル/キム・ジウォン
タンの婚約者。 - イ・エスト/ユン・ソナ
RSインターナショナルの会長で、ラヘルの母。ドンウクと婚約している。 - チェ・ドンウク/チェ・ジノ
ホテルゼウスの社長、ヨンドの父。 - ユン・チャニョン/カン・ミンヒョク(CNBLUE)
ウンサンの幼なじみで、ボナの彼氏。 - イ・ボナ/クリスタル
タンの元恋人。チャニョンと付き合っている。メガエンターテイメント会社の相続者。 - ユン・ジェホ/チェ・ウォニョン
チャニョンの父親で、帝国グループ秘書室長。 - イ・ヒョシン/カン・ハヌル
検察総長の息子で、帝国高校で生徒会長を務める。 - チョ・ミョンス/パク・ヒョンシク(ZE:A)
法律事務所経営者の息子。