【歌詞考察】櫻坂46/制服の人魚【秋元康さんが説く楽な生き方とは】
櫻坂46/制服の人魚 歌詞考察【秋元康さんが提示する楽に生きる方法】
今回の記事は、『制服の人魚(櫻坂46)』の歌詞考察です。櫻坂46 1st Album【As you know?】に収録されております。
『制服の人魚』には、ネガティブな感情で潰されないためのメッセージが、二つ込められていると感じました。一つは、期待しない。もう一つは、ネガティブな感情の紛らわし方です。
期待しないことで、楽に生きる
『制服の人魚』は、奇妙なタイトルですね。制服から、閉塞感を想起します。どんな主人公でしょうか。
自由に泳げない人魚? 規則に縛られた人魚?
人魚を学生と置き換えれば、主人公は、閉塞感を抱く学生と言えます。以下の歌詞を読むと、確かに主人公は、制服が窮屈な学生でした。
主人公は制服を着替え、学校の外で自由に振る舞っています。その様子が、人魚なのでしょう。そして、次の歌詞は、学校に戻るときの憂鬱と言えます。
学校に戻るのが億劫なのは、共感できます。気になるのが、未来は深い海の底。メンタルが心配になりました。進路に迷っているからなのか分かりませんが、将来の展望が暗いですね。
ここで、期待を持たないことのメリットが活きます。将来が、こうあって欲しいという願望が満たされないと不満を持ってしまいます。
メンタルが不安定になる恐れがあります。
特に、学生のうちは、将来の夢を描いても、実現に時間がかかります。だから、期待しなければ楽に生きられることでしょう。
メタファー(隠喩)で、楽に生きる
もう一つの楽な生き方を、タイトルから感じました。秋元康さんは、なぜ、主人公を人魚に見立てたのでしょうか。
「『無=最高の状態』/著・鈴木祐」の第5章に、メタファー(隠喩)を用いての、ネガティブな感情を紛らわせる方法が紹介されています。
弾丸に見立てた【未来の不安】の感情を海に放ち海底まで沈んだことを想像することで、苦しみが和らぐという考え方です。
主人公も、自身を人魚に見立てることで、精神の安定を図っているように感じました。そして、未来は深い海の底と考えることで、学校に対する不満や将来の不安といったネガティブな感情を紛らわせていると解釈しました。
まとめ
以上、秋元康さんが、『制服の人魚』に込めた、楽に生きるための二つのメッセージでした。
確かに、期待しなければ、落胆することはありません。
メタファー(隠喩)は、怒りを感じたときの【6秒待てのルール】に役立ちそうです。怒りの感情を何に見立てようかと考えるだけでも、6秒以上かかることでしょう。