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【歌詞考察】櫻坂46/流れ弾【秋元康さんの憂い】

流れ弾 (TYPE-B)
kan
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【歌詞考察】櫻坂46/流れ弾【秋元康さんが憂いていること】


今回の記事は、『流れ弾(櫻坂46)』の歌詞考察になります。櫻坂46 1st Album【As you know?】の収録曲です。


匿名性が確保されたコミュニケーションは、攻撃的になりやすい



秋元康さんは、『流れ弾』で、SNSの匿名性に警鐘を鳴らしてると解釈しました。次の歌詞で、主人公の本音を言えない苦悩が、分かります。

どっから飛んで来た?流れ弾知らない間に撃たれてた……
……面白半分に銃口を向けたのか?動画 投稿中
どうせ 拡散中とうとう 急上昇中Like Like Like

流れ弾(櫻坂46)歌詞:秋元康

ツイッターが思い浮かびました。匿名で使用できますし、特定のアカウントを中傷する投稿も稀にありますね。


例えば、自分の意見にそぐわないアカウントに対して、人間性を否定するような文面など。面白半分に向けた銃口とは、そういった心無いコメントでしょう。


そして、流れ弾という表現は、主人公が、たまたまネガティブな投稿を目にしたことで気分が落ち込んだ状態を表しているのでしょう。
流れ弾を受けた、主人公は、どう行動したでしょうか。

今宵もどっかしらで 顔隠してリンチパーティー ターゲットにはなりませんように…いい子でいますから ねえ
こんなことしてたら 誰も彼も家から出ない(家から出ない)語り合おう 見つめ合おう

流れ弾(櫻坂46)歌詞:秋元康

顔隠してリンチパーティーとは、匿名のネガティブ投稿が、特定のアカウントに集中した状態でしょう。嫉妬だったり、羨ましさだったりと、攻撃的な内容が思い浮かびます。


主人公は、そんな批判を恐れて、本音を言えなくなっています。


秋元康さんは、匿名性が確保されている状況や本音が言えないことを、憂いているのではないでしょうか。


私は、ネガティブな感情を吐き出して、嫌われるのは避けたいです。
とはいえ、ネガティブな感情を吐き出さずにいるには苦しいですね。自分で、負の感情を処理する必要があります。


人に距離を置かれない【ネガティブな感情】との向き合い方




私も、匿名で、ネガティブな感情を吐き出したい衝動に駆られます。ですが、それをやると、距離を置かれてしまいます。ツイッターであれば、ブロックされたりフォローされなくなったりなど。


これは、辛いですね。自分のネガティブな感情と、どう向き合うべきでしょうか。


中野信子さんが、澤田匡人さんと共著した『正しい恨みの晴らし方』に、ネガティブな感情を否定せずに、もう一人の自分を用意すべしとあります。


その新しい自分に、羨ましいと言わせることが大切なのです。これを【良性妬み】と言います。


確かに、誰かを傷つけているわけでもないですし、人に距離を置かれることもないですね。
中野さん曰く、妬みは【新しい何かを得るきっかけ】とのことです。


■最後に/秋元康さん原案のドラマ『差出人は、誰ですか?』も、匿名性がテーマ




秋元康さんは、(2022年)10月期のドラマ『差出人は、誰ですか?』で、原案・企画を担当します。


『流れ弾』と同じ、匿名性がテーマとなっていて、楽しみです。
『差出人は、誰ですか?』に寄せられた、秋元さんのコメントがあります。

今のSNSの時代、みんなどこかで何かを囁かれ、囁いている時代。SNSを見れば、それが文字となって見えてしまいます。それは怖いことでもあり、誰が、なにを自分に問いかけているんだろうと常に考えてしまっていると思います。

TBS『差出人は、誰ですか?』企画・原案 秋元康

『差出人は、誰ですか?』は、SNSがテーマかと思いきや違うようです。
舞台は、夏休みが明けた都立荒川西高校2年D組。
主人公・美月のクラスは、授業の一環として手紙ゲームを課されます。
匿名で構わないから、本音を書いた手紙をクラスメートに渡す……。


匿名性が確保された手紙とは、面白そうですね。手紙には、妬みが書かれていることでしょう。
そして、差出人が匿名のまま、ドラマが終わるとは思えません。


どんな展開になるのか、想像した時に、中野信子さんの【妬みは『新しい何かを得るきっかけ』】が思い出されます。
手紙ゲームを考案した教師の狙いを想像しながら、放送を待ちます。

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