『インクレディブル・ハルク(2008)』あらすじと感想【ハルクVSアボミテーション】
インクレディブル・ハルク(2008)あらすじ
インクレディブル・ハルクのあらすじと感想を書きました。参考にして頂けると幸いです。
兵力強化プロジェクト
アメリカ陸軍のロス将軍(ウィリアム・ハート)は、第二次世界大戦に行われていたという【兵力強化プロジェクト】を再始動した。
軍備増強のために兵士の強化を目論んだ将軍は、ブルース・バナー(エドワード・ノートン)に放射線耐性の研究を任せた。
ブルースは、自身を実験材料にした。多量のガンマ線を浴びることで、身体能力の強化を目指す。
だが、緑色の巨大怪物と化してしまう。
それ以来、彼は、心拍数が許容量(200bpm)を越えると巨大化するという副作用に悩まされることになった。
ロス将軍は、ブルースの細胞の複製を企んだ。
ブルースは、ブラジルのスラム街・ホッシーニャに身を隠す。
脈拍数を図るリストバンドを着用し、瞑想や呼吸法によって精神の安定を図っている。
彼のアルバイト先は飲料の瓶詰め工場だった。コンベアの不具合を直していると指を切ってしまう。
一滴の血液がコンベアを流れる瓶に混入した。その瓶は、ガラナソーダが詰められ、アメリカに出荷される。
ロス将軍は、部下から「消費者がガンマ線で汚染されたガラナソーダを飲んだ。工場を特定した」と報告を受ける。
将軍は、エミル・ブロンスキー(ティム・ロス)率いる部隊を、ブラジルに向かわせた。
ブルースは、ブロンスキーに自宅を特定された。ハルクとなってブロンスキーたちを蹴散らし、逃亡する。
39歳という年齢に負い目を感じるブロンスキー
ブロンスキーは、ロス将軍から「緑色の怪物こそがブルースだ」と聞かされ呆然とする。
将軍は、軍最高機密【兵力強化プロジェクト】の存在を打ち明け、ブルースは陸軍の所有物だと言った。そして、ある血清を打てばブルースのようになれるぞと続けた。
ブロンスキーは、実戦向きでない年齢(39歳)に負い目を感じていた。10年前にそれを打っていれば最強兵器になれたはず……と呟く。
将軍が今からでも遅くないぞと囁いた。ブロンスキーは骨髄に血清を打ってもらう。
ブルース、恋人のロスと再会する
ハルクから人間に戻ったブルース。
いつの間にか、グアテマラ共和国の森に逃げ込んでいた。
通りがかった車に助けを求める。メキシコを経由し、アメリカに戻った。
カルバー大学の生物科学研究棟に足を運ぶ。かつての恋人、ベティ・ロス(リヴ・タイラー)と共に、放射線耐性を研究していた建物だ。初めてハルクと化した場所でもある。
研究棟から出てくるベティ。恋人らしき男性と手を繋いでいる。
ブルースは、声をかけられずに、カルバー大学を後にした。
彼は、飲食店を経営するスタンリーを訪ね「泊めて欲しい」と願い出た。
そこへ、ベティが恋人を伴って来店してくる。ブルースは荷物を持って逃げるように立ち去った。
ベティは、彼に気づいていた。車で追いかけ、再会を果たす。
彼女は、ブルースを自宅に誘い、放射線耐性のデータが入ったUSBを渡す。
一夜が明けた。ブルースは、ベティをカルバー大学まで送り届けた。
突然、装甲車が現れた。ロス将軍が指揮を取り、ブロンスキーが追いかけてくる。
校舎に逃げ込んだブルースは、USBを飲み込んだ。
催涙弾が打ち込まれ、ブルースはハルクとなった。装甲車を破壊していく。
ブロンスキーが武器を手に対峙するが、蹴とばされた。背中を大木に打ち付け、全身を粉砕骨折。ロス将軍は撤退を指示する。
ハルクは、ベティを抱きかかえ、カルバー大学を立ち去った。洞窟で、一夜を明かす。
ブロンスキー、ブルースの血液を打ち緑色の怪物(アボミテーション)に変身
人間に戻ったブルースは、ベティと共に、モーテルに宿泊。USBを吐き出した。
翌日、ロビーの端末で、ミスターブルーとコンタクトを取る。
2人は、ミスターブルーこと、サミュエル・スターンズ(ティム・ブレイク・ネルソン)が在籍するグレイバーン大学を訪れた。
ブルースはハルクの状態で、スターンズに解毒剤を注入してもらう。ハルクから人間に戻ることに成功した。
ブルースは、スターンズが彼の血液のサンプルで動物実験をしていることに気づく。スターンズは、病気をしない人類を夢見て研究をしていた。
ブルースが、「それらは、焼却する。兵器に利用されたら恐ろしいことだ」と忠告する。
不意に、背後のガラス窓が割れ、ブルースは倒れ込んだ。
狙撃を命令したのはロス将軍だった。端末の通信網からブルースの動向を掴んでいた。
ブルースは捕らわれ、ロス将軍の装甲車に連れ込まれる。
ブロンスキーは、粉砕骨折から驚異的な回復を遂げていた。スターンズに銃を向け、ブルースの血液を自分に打つよう脅迫した。
スターンズは渋々了承し、ブロンスキーは、緑色の怪物(アボミネーション)に変身する。
彼による破壊行動は、軍の撮影カメラに捉えられていた。装甲車の車内にはモニターが備え付けられている。
ブルースが、苦々しい顔で、そのモニターを眺めていた。
果たして、ハルクことブルースは、どんな行動を取るのか。
続きが気になった方は本編を、ご覧ください。
インクレディブル・ハルク(2008)【感想/エドワード・ノートンが再演しない理由】
ハルクを演じた俳優は、3人います。初代ハルクを演じたエリック・バナは、出演を決めた時に再演を考えなかったそうです。
そして、今作品の2代目ハルクを演じたのはエドワード・ノートンです。
なぜ、アベンジャーズのハルクは、エドワード・ノートンではないのだろうかと気になりました。
彼がハルクを降板した理由は、改稿した脚本がスタジオに受け入れられなかったからだそうです。
もちろん、マーク・ラファロのハルクに不満はありません。
彼がハルクを演じた2010年代のアベンジャーズ4作品も、全て観ました。
PART1のアベンジャーズ、PART2のエイジ・オブウルトロン、PART3のインフィニティウォー、PART4のエンドゲームです。
エドワード・ノートンのハルクが醸し出す哀愁と違って、マーク・ラファロのハルクはユーモアがあります。
ノートンとラファロ、どちらのハルクも好きです。