『百万長者の初恋(字幕版)』のあらすじと感想【ウナンの秘密】
百万長者の初恋(字幕版) のあらすじ
百万長者の初恋(字幕版)を視聴しました。あらすじと感想を書いたので、参考にしていただけると幸いです。
謎の少女と、祖父の遺言
カン・ジェギョン(ヒョンビン)は、喧嘩に明け暮れる不良高校生である。同時に、財閥三世でもあった。
祖父の遺産を、あてにしているせいか、気が大きい。
ある日、ジェギョンが宿泊する五つ星ホテルに、少女が訪ねてきた。ジェギョンと同年代と思われる彼女は、女子トイレの絵が傾いていると言い残して立ち去る。
戸惑うジェギョン。弁護士が、祖父の遺言を守らないと遺産を満額、受け取れないことを明らかにした。
遺産の条件とは、江原道 平昌にあるポラム高校を卒業すること。卒業できなかった場合、遺産は社会に還元されてしまう。
財閥の会長が所有するホテルや車などの使用も禁止された。
江原道 平昌は田舎であった。空き家を、あてがわれる。空き家の庭に、中年男性がいた。
ジェギョンは、男性を庭師と勘違いして、家に入る。
ガソリンスタンドが併設されたコンビニに立ち寄った。会計時に、女性店員を一瞥した彼は、目を大きく開いた。
五つ星ホテルを訪ねてきた少女だった。汚いからお釣りはいらないと言い捨てて店を出る。
チェ・ウナン(イ・ヨニ)は、自分の爪を眺めた。
ジェギョン、ポラム高校を退学しようと画策
ジェギョンは、ポラム高校に登校した。
正門を抜けて、<遺言書で禁止されたのは中退であること>に思い至った。退学されれば話は別だと考える。
校長室を訪ねた。庭師と勘違いした中年男性が道具箱をいじっていた。彼は、校長のキム・ウォンチョルである。
教室に向かった。クラスメイトは、女子が3人、男子が5人だった。ウナンもいた。
ジェギョンは、体格が大きいミョンシクを殴った。彼の父親に、呼び出され殴った訳を聞かれる。
ジェギョンは、診断書を用意して学校に抗議するように言った。
立ち去ろうとすると、豪勢な食事が運ばれてきた。
戸惑っていると、ミョンシクの父が「食べなさい。男は、そういうものだ。喧嘩をして成長する」と声をかける。
食事を終えての帰り道。ジェギョンは「あいつらは、天使か?」と呟いた。
ポナム高校の卒業条件は、公演を開催することだった。
題目は、『(恩恵園後援 演劇の夕べ)サウンドオブミュージック』。ジェギョンは、使用人の役に不満を募らせた。
ジェギョンが倒れる
ジェギョンは、学校をサボり、商店の軒先で雨宿りをしていた。
学校帰りの小学生低学年らしき男女が、傘を差しながら通り過ぎる。
2人の後をつけ、【恩恵園】に辿り着いた。【恩恵園】は、1階建ての細長い木造校舎である。
柵の外から中を眺めた。大人の女性と女の子が、建物から駆け出し、洗濯物を取り込んだ。
「母さん」
ジェギョンの視界が、色を失った。灰色の彼女たちを追いかけて建物に足を踏み入れる。
廊下から窓越しに教室を覗き込んだ。若い男性が、子供の散髪をしている。
「立派な人になれよ、父さん」
ジェギョンが呟くと、窓ガラスが砕け散り、視界に色が戻った。教室は無人だった。
ジェギョンの脳裏に、ある光景が浮かんだ。幼少期の彼が担架に向かって「母さん、僕はここだよ。行かないで。父さん、行かないで」と泣き叫んでいる。
ジェギョンは、駆け出した。雨に濡れながら、帰宅する。
ウナンが訪ねてきた。彼女は、無断欠席を咎めた。ジェギョンが、ウナンの前で倒れる。
彼は、自室で目を覚ました。4人のクラスメイトに囲まれていた。4人は、ジェギョンが風邪と分かると家を出た。
ジェギョンは、台所に立つウナンを見ながら「料理をする女を初めて見た」と言った。
ウナンが緊急入院
ポナム高校の体育館。
クラスメイトが【恩恵園】の劇の練習に励んでいる。ジェギョンが松葉づえで姿を現した。
ウナンは、悪いやつ……と言って彼を睨んだ。彼女は胸を押さえて、倒れた。クラスメイトが慌てて駆け寄る。
ジェギョンは、仮病を疑って動かなかった。ウナンは目を開けない。ジェギョンは彼女をおぶって、病院へ運んだ。
ウナンは入院した。担当医師や校長が長期間の入院を勧める。
ウナンは、携帯電話のゲームに興じながら拒んだ。
担当医師や校長が、困り顔で病室を出ていく。
ウナンの顔から笑みが消えた。涙を流し窓をみやる。ある言葉を反芻した。
<初雪まで生かしてください。初恋のおまじないをしたんです>
ジェギョンが、ウナンを見舞う。ロビーで、クラスメイトを発見した。ウナンは面会謝絶であった。
果たして、ウナンの病気とは? 彼女が、初雪まで生かしてくださいと呟いた真意とは何か? 続きは本編でどうぞ。
Amazon prime videoで【百万長者の初恋(字幕版)】を視聴するならこちらから百万長者の初恋(字幕版) 感想/ジェギョンと、ウナンが一緒に暮らし始めたシーンが切ない
始めは、どんな物語か予備知識がない状態で観たので、冒頭のシーンでコメディ作品かと思いました。
ジェギョンが高校の校舎内で大型バイクを走らせる場面ですね。
ここで、笑いました。
ですが、物語が進行するにつれ、ウナンの病気や、彼女と共有した過去が明らかになっていきます。胸を打たれました。
ウナンは、難病でした。
それを知ったジェギョンが、ウナンと一緒に暮らし始めたシーンが切なかったです。
2人が歩いたり、2人乗りでバイクを走らせる背景が、美しい。
秋なので、山やあぜ道などが黄金色なのです。アスファルトも銀杏の葉が舞っていました。
ウナンの未来が長くないことを思いながら観ると、自然の美しさと相まって切なさが倍増でした。