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『トッケビ~君がくれた愛しい日々~』第1話のあらすじと感想【高麗時代が映画のような迫力】

トッケビ 第1話
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『トッケビ~君がくれた愛しい日々~ 』第1話のあらすじと感想です。

『トッケビ』は、韓国のドラマで、2016年から2017年にかけて放送されました。

トッケビ第1話 あらすじ

高麗時代。永遠の命を授かるシン将軍

雨雲


900年前の高麗時代。

シン将軍率いる兵団が、戦いに勝利した。王の元へ帰還する。

シン将軍は、謀反人の扱いを受けた。大剣一本を携えて、門をくぐる。

側近が王に、耳打ちをした。

「民は、シン将軍を神と呼んでいます。不敗神話で民を惑わしています。厳罰に処してしかるべきかと」

門の傍らに、シン将軍の妹・王妃の姿があった。

将軍と王の距離は、百メートルほどある。

王が口を開く。

「一歩でも近づけば、一族は皆殺しだ」

シン将軍が、顔を強張らせる。王妃が、彼に囁いた。

「行くのです。私は、構いません」

シン将軍は、意を決したように前を見据えた。王に近づいていく。

王の目が、憤怒に燃えた。

「この謀反人の一族を、皆殺しにせよ」

王妃の胸に、一本の矢が立つ。膝から崩れ落ちた。

シン将軍の進行方向に、彼の家臣が引っ張られる。縄で縛られており、子供の姿もあった。

跪く彼らに向かって、兵士が剣を振りかぶる。

シン将軍が「待て」と叫び、背後から切り付けられた。片膝をつく。家臣が駆けつけてきた。

将軍は、家臣に大剣を握らせた。

「私の最後は、お前に頼みたい」

「お許しを」

シン将軍に、大剣が突き立った。

将軍の埋葬は禁じられ、遺体は野ざらしにされた。雨雲が、低く垂れこめていく。

シン将軍の遺体が消失した。遺体に突きっていた大剣が、地面に刺さっている。

民が、大剣を敬った。大剣に命が吹き込まれる。

シン将軍が、蘇った。体を貫く大剣が、ぼんやりと浮かび上がっている。

神の声が、響いた。

独り不滅の命を生き、愛する者たちの死を見届けよ。トッケビの花嫁だけが、その剣を抜くことができる。剣を抜けば安らかになろう。

900年後。シン、人を助けてはならないという掟を破る

夜景

900年後の現代。

シンは、高層ビル屋上のネオンに腰かけていた。夜景が一望の下である。

衝突音が耳に入った。

見下ろす。女性が、倒れていた。車が、走り去っていく。彼女は、呻いた。

「神様がいるなら、どうか私を助けて、誰か……」

シンは、女性の元に、瞬間移動した。

「残念だが、生死に関わるのは掟破りだ」

雪がちらついてきた。

「この子だけでも……」

「君は運がいい」

シンは、女性に手をかざした。

手には、青白い炎のようなものが、揺らめいている。女性は息を、吹き返した。

後日、彼女は、女の子を出産する。女の子は、ウンタクと名づけられた。

ウンタクが、9歳の誕生日を迎えた。彼女は、誕生日ケーキの前で微笑むヨニを凝視する。

「ママ、幽霊なんでしょ」

「第一病院にいる。幽霊が来ても、無視するのよ」

ウンタクは、涙を流した。

「幽霊が見えて、ごめんね」

「ママは、もう行かなくちゃ。大好きよ、ウンタク」

ヨニが、涙ながらに姿を消す。

第一病院から、電話がかかってきた。外へ出ると、黒のロングコートをまとった死神が現れる。

「おじさんは、誰?」

「俺が見えるのか? ヨニさんが病院にいないんだ。ところで、お前は生まれていないはずだが……」

隣人の老婆が、姿を見せる。

「この子の名は、名簿にないはずだ」

死神は、ため息をついた。

「また、会おう。お嬢ちゃん」

死神が姿を消した。

老婆が、ウンタクを見やる。

「今夜12時を過ぎたら、葬儀場に男1人と女2人が来る。彼らと行きなさい」

10年後。シンとウンタクの出会い

ろうそく

ウンタクは、高校生になった。クラスメイトに「霊が見える子なんて、嫌よ」と疎まれている。

彼女は、意に介していない。

『あんた、トッケビの花嫁でしょ? 寂しいから、私と一緒に逝って』

学校からの帰り道で、幽霊に絡まれる。

『ごめんなさい。許して』

突然、幽霊は、前方を見やって怯えだした。

男がこちらに、向かってくる。すれ違いざまに視線が絡み合った。男は、ウンタクの後ろ姿をいつまでも凝視した。



叔母が、ウンタクにお椀を投げつける。

「母親の保険金をどこに隠したのよ」

「私から何もかも、取り上げたくせに」

ウンタクは、叔母の家を出た。ケーキを抱えて埠頭に腰をおろす。雨雲が垂れ、海は波立っていた。

ケーキのろうそくに火を灯した。

「叔母一家を何とかしてください。どうか私を幸せにして……バカみたい」

火を吹き消した。

「私を呼んだろ」

男がウンタクに、声をかける。

「呼んでないわ。この前も道で会った。おじさん、幽霊なんでしょ」

男は、戸惑いの表情を浮かべた。

「違う。君こそ何者だ。君の未来の姿が見えない」

「早く天国に行って」

ウンタクは、男が持つ花に気づいた。

「花をちょうだい。今日は、誕生日なの」

花を受け取った。ソバの花の花言葉は何だろうと首をかしげる。

「恋人だ。叔母一家に別れの挨拶をしろ。鶏肉店のバイトを頑張れ」

男の姿が、消えた。

「ちょっと、彼氏の件は?」

後日、ウンタクは、鶏肉店のアルバイト面接を受ける。落ちた。鶏鍋や鶏専門店へ向かう。

「どこも、雇ってくれない、あの守護神に文句を」

公園のベンチで、憤る。歩行者が、煙草を傍らのゴミ箱に投げ捨てた。小さな火柱が立つ。

ウンタクは、ペットボトルの液体をかけて鎮火した。

男が、再び現れる。

この時、ウンタクは、男が姿を現す法則を見出した。

果たして、その法則とは何か?

気になった方は、本編で続きをどうぞ。

トッケビ第1話 感想/高麗時代が映画のよう

オープニングシーンの高麗時代に、どっしりとした重みを感じました。

王がシン将軍を恐れて、彼の一族を抹殺しようとしたシーンは、ハラハラしました。

一族を守るために、死を受け入れるシン将軍の気負いも伝わりました。

さらに、仲間がシン将軍に大剣を突き立てて、むせび泣いた場面に胸を打たれます。

その感動は。900年後の現代シーンでも感じました。

ウンタクが、眼前の母親を幽霊だと見抜いて涙を流す場面などは、涙腺が壊れかかります。

気になったのは、トッケビの花嫁であるウンタクが、シンに突き立っているはずの大剣が見えていないことです。

その疑問が、次回で解決されることを期待します。

トッケビ第1話 キャスト

  • トッケビこと、シン(コン・ユ)
  • ウンタク(キム・ゴウン)
  • 死神(イ・ドンウク)
  • ドクファ(ユク・ソンジェ)
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