『トッケビ 』第11話のあらすじと感想【ウンタクの死の名簿】
『トッケビ~君がくれた愛しい日々~ 』11話のあらすじと感想です。参考にしていただけると幸いです。
前話(10話)を簡単に振り返ります。
死神が、サニーに触れたことで、彼女の前世を見ます。掛け軸に描かれていた王妃ソンと同じ顔でした。
死神は、シンに、サニーの前世らしき女性の特徴を教えました。
トッケビ 第11話 あらすじ
シン、サニーがソンの生まれ変わりだと確信する
死神は、サニーに手を掴まれた。その瞬間、サニーの前世である女性を見た。
彼は、シンに、女性の特徴を教える。
- 王宮にいた。
- 白い服を着て位が高そう。
- 矢が胸に刺さって倒れた。
- 駕籠の窓を開けて誰かに向かって笑った。
- 私はキレイですか? と聞いた。
- 女性に「不器量だ」と答える男性の声があった。
900年前に「不器量だ」と返したのは、シンだった。
彼は、当時を思い出した。サニーの前世が王妃ソンであることを確信する。
彼女が経営するオリーブチキンへ向かった。
「ソンよ」
シンが、サニーを抱きしめる。
「何するの」
サニーは、拒否反応を示した。
死神が、シンを引きはがす。
「シンは前世で、あなたと兄妹だったんです」
「前世なんて、信じるわけないでしょ。出てって」
後日。
サニーはウンタクに「前世を信じる?」と聞いた。
「はい。人生は、4回巡ってくるとか。種をまく人生、水をやる人生、収穫する人生、収穫物を食べる人生。人生が、4回あるなら前世も存在するはずです」
サニーは、視線を落として考え込んだ。ウンタクを見据える。
「前世の兄だという、シンの家に案内して」
サニーは、シンの家に着くなり、尋ねた。
「私が妹だとか。証拠は?」
シンは、ソンが描かれた掛け軸を渡した。
「若くてキレイだわ。この王妃は、末永く幸せに暮らした?」
「妹の手紙だけが、戦場にいる私の唯一の支えだった。妹は息絶えるまで、王だけを見つめていた」
突然、サニーが、眉間に皺を寄せる。胸を押さえた。
「あなたは、自分が体験したかのように、切なげに話すのね」
「私は、その記憶を持ったまま生きてきた」
「前世の兄なんて、すぐには受け入れられない。悪く思わないで」
サニーは、シンの家を後にした。
ウンタクの卒業式に、赤い服の女が現れる
ウンタクは、高校の卒業式を終えた。教室で、担任の先生を待つ。
スマホに着信が入った。電話に出る。
スマホを手にした委員長が、視界に入る。委員長が、笑った。
「私の番号よ。学級委員長には、緊急連絡網が渡されるの。卒業おめでとう」
担任の女教師が教壇にのぼる。
彼女は、卒業を祝福し保護者たちを教室に招き入れた。
ウンタクが、視線を机に落とす。
ヒールの音が、響いた。赤づくめの衣裳をまとった産神が、入室してくる。
産神は、ウンタクを抱き寄せた。
「お疲れ様、ママも誇りに思うはずよ」
「なぜ、ハグをしてくれるんですか?」
産神は、ウンタクの前髪を直した。
ウンタクが、10年前の出来事を思い出す。9歳の時に、母親を亡くした。隣人の老婆が『お前を授けて幸せだった』と涙を拭いてくれた。
目の前の若い女性も、同じようにウンタクの涙を拭う。そして、「お前を授けて幸せだった」と笑った。
ウンタクに、綿の花束を渡した産神は、出口に向かった。すれ違いざまに女教師に「いい教師になれなかった?」と凄む。
女教師は、嗚咽をもらして退室した。
入れ替わるように、シンが入ってきた。綿の花束を眺めるウンタクを見て、朝鮮後期の哲宗12年(1861年)を回想する。
彼は茶房にいた。予知能力で、綿の花束を抱えるウンタクを視たことを思い出す。
シンとウンタクは、外へ出た。死神とサニーが話し込んでいる。
シンが、彼らを眺めて呟いた。
「卒業式を口実に、会いに来たようだ」
ウンタクの死期と死亡原因が書かれた名簿が届く
「2週間後に、転落死する」
死神が、シンに名簿を渡して言った。
名簿には、ウンタクの死亡予定日と死亡原因(転落死)が書かれている。
シンの表情は、淡々としていた。
死神が、口を開く。
「神に腹が立たないのか?」
「今後、何度も来るのに、怒ってばかりいられない」
<剣を抜かずにいると、ウンタクに死の危険が迫る。その度に、救えると思う? 剣を抜きなさい。それが最善なの>
シンは、産神の言葉を反芻した。
「最善はやめる。悲しいがな」
シンは、ウンタクに名簿を見せた。
「私、死ぬの?」
「私の剣を抜かないと、君は死ぬ。それが、トッケビの花嫁に課せられた運命だ。剣を抜くまで、死の影がついて回る。こうして」
シンは、名簿に視線を落とした。
ウンタクの目に、涙が溜まっていく。
「おじさんの剣を抜かないと、私には一生、死の危険が付きまとうわけね」
「そうだ。拉致も、スキー場の件も、未然に防いだ事故もある。それに私も、殺しかけた」
「神様は、おじさんにも私にも、とても残酷ね」
シンは、ウンタクを抱きしめた。
「君を死なせたりはしない」
死神、サニーに正体がバレてしまう
死神が、帽子を被って透明人間と化す。サニーのオリーブチキン店に入っていった。
テーブルに、サニーの飲みかけのビールとスマホがある。腰を下ろして、帽子を脱いだ。
サニーから預かった高麗時代の指輪を取り出す。物音が響いた。驚きのあまり、指輪を落とした。
壁際に転がっていく。腰を浮かした。
サニーが奥から姿を見せる。死神は、慌てて帽子を被り姿を消した。
サニーは、死神の手の届く距離まで歩いてきた。右手には、桃の枝がある。
「身長は、184㎝くらい。靴のヒールが2㎝として、この高さかしら」
彼女は、枝を後方へ振り上げた。死神の帽子が弾け飛ぶ。突如、現れた死神をまじまじと見つめた。
「これが正体なのね。でも、やっぱり分からない。あなたは、何者なの? これで納得がいった。私の本名の件も、名前がない理由も」
死神は、正体を明かした。そして、声を落とす。
「幸せを夢見ました。やはり、結末は悲劇ですね」
ウンタク、幽霊の依頼で死にかける
ウンタクは、履修申請のために大学へ向かった。
帰り道、幽霊に声をかけられる。
「あの男に会って、一つだけ聞いてよ。」
あの男とは、幽霊の夫だった。
ウンタクは、ライターを持った。幽霊の夫が勤める会社に、足を運ぶ。
男が、薄暗いフロアで一人、残業をしている。
男に、声をかけた。
「亡くなった奥さんのことで、お話があります。ジョンファさんです」
ウンタクは、男の後をついて、外階段の踊り場に移動した。
階下の大通りで、車が行き交っている。手すりを背にして男と向き合った。
横に立つジョンファが、口を開く。
ウンタクは、彼女の言葉を復唱した。
『ヒジンと幸せそうね。家で見たわ、記念日にバッグを贈った。私の保険金で……』
『だから、私を屋上から、落としたの?』
「屋上から、私を落とし……」
ウンタクは、言葉に詰まった。隣のジョンファに「私に何をさせるつもり?」と囁く。
ジョンファは『2人が殺害を企てる通話を録音して、下駄箱に隠した』と声を荒らげた。
男が、目を泳がせる。
「なぜ、分かったんだ。さっきから、誰と話している?」
「あなたが殺した奥さんよ」
「お前も死にたいようだ」
男が、周囲の様子を伺い「手すりは危ないのに」と呟く。ウンタクににじり寄った。
ウンタクが、階下を覗き込む。「転落死か」と他人事のような口ぶりであった。
「できれば、彼氏は呼びたくなかった」
彼女は、ライターの火を吹き消した。
果たして、ウンタクは、シンを呼び出すことができるのか?
気になった方は、本編でどうぞ。
トッケビ 第11話 感想/サニーは死神と分かっても想い続けるのではないか
とうとう、死神がサニーに正体を明かしました。
気になったが、サニーの態度です。
死神と分かっても、サニーは恋心を抱き続けるのか。それとも、恋心は消え失せてしまうのか。
サニーは死神を慕い続けて、死神も彼女の気持ちに応えると想像しました。
そう考えたのは、過去回(第8話)のエピソードがあったからです。
死神が同僚から<キム使者の担当した死者が、彼の妻の生まれ変わりであること。キム使者は、処理漏れにして2人で逃げたこと>を聞かされています。
サニーの恋心は、冷めないでしょう。
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- トッケビこと、シン(コン・ユ)
- ウンタク(キム・ゴウン)
- 死神(イ・ドンウク)
- ドクファ(ユク・ソンジェ)
- サニー(ユ・インナ)
- シヌ会長(キム・ソンギョム)
- 王妃ソン(キム・ソヒョン)
- 王ワン・ヨ(キム・ミンジェ)
- パク・チュンホン(キム・ビョンチョル)
- 全身赤づくめの女で、産神(イエル)