『トッケビ 』第6話のあらすじと感想【初雪のジンクス】
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『トッケビ~君がくれた愛しい日々~ 』6話のあらすじと感想です。気になりましたら本編でとうぞ。
前話(5話)を簡単に振り返ります。
シンは、ウンタクに恋をしました。帰る家を失った彼女を、自宅に住まわせます。
死を決意したシンは、ウンタクに剣を抜くよう頼みました。ウンタクは、剣を抜いたらお祓い箱にされることを恐れて、保留にします。
不意に、ウンタクに10年後の彼女を見ます。
トッケビ第6話 あらすじ
シンが、不滅の命を終えることを決意
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シンは、ウンタクとカナダの高級レストランに入った。
突然、彼の動きが止まる。
視界に、10年後の店内が広がっていた。29歳のウンタクが、目の前で、屈託なく笑っている。
シンの姿がない。
〈不滅の命を終えたようだ。この世を去ろう〉
帰宅し、ウンタクに剣を抜くよう頼んだ。
「おじさんは、歴史から消された悪人なの? その剣が罰なら、抜けない」
シンの脳裏に、900年前の自分が浮かんだ。大剣を手に王に向かい、王の前で刺されている。
「だから、罰を受け続けている。900年も受けたら十分だろう」
ウンタクは、涙ながらに口を開いた。
「おじさんが、本当に悪い人だったら、神様はトッケビの剣を抜ける花嫁なんか作らなかった」
彼女は、バイトに出かけた。シンが、呆気に取られる。
「一緒に泣いてくれるのに、剣を抜いてくれないとは」
両思いだが、進展しない死神とサニー
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死神が、ドクファを引き連れて喫茶店に入った。
サニーと彼女の友人が、先に待っていた。
ドクファが、自己紹介をする。死神は、〈キム・ウビン〉と名乗った。ウンタクにアドバイスされた偽名である。
サニーの友人が、スマホでドクファを検索した。
「本物の御曹司?」
サニーが、信じられないと言わんばかりにドクファを見やる。
死神は、下唇を噛んだ。店内が薄暗くなっていく。
「先に帰る。そう言え」
彼は、ドクファを睨みつけた。ドクファがすっくと立ち上がり、店を出ていく。
サニーの友人も、死神に見据えられて、ドクファに続いた。
死神が、緑色の指輪を差し出す。
「結構よ。買ったのは、ウビンさんよ」
サニーが、笑いながら受け取った。
死神は、サニーと初めて会った歩道橋へ足を運んだ。
聞きなれたヒールの足音が、耳に入る。慌てて帽子を被り、透明人間と化した。
サニーが、彼の横に立ってスマホを取り出す。
「なぜ、電話に出ないの? 会えないし、何者なのよ。ただじゃおかない」
死神が、サニーの人差し指に目を止めた。緑色の指輪を嵌めている。
着信音が、響いた。
サニーが、ビクッとして辺りを見回す。死神は、思い出したように、スマホを取り出した。
「怖いじゃないの」
サニーは歩を進めた。ふらついて、背中から倒れこむ。
死神が、四つん這いで彼女を支える。サニーは、悲鳴をあげて駆け出した。自身が経営する飲食店に戻っていく。
彼女は接客中のウンタクに声をかけた。
「幽霊を信じる?」
ウンタクは、幽霊を視界の端で捉えながら「幽霊なんかいませんよ」と返した。
幽霊の頼み事
ウンタクのアルバイト先に、幽霊の高齢女性が現れる。
幽霊は、ウンタクに泣きついた。
「子供のことが心配なんだ。宝くじの当選番号をトッケビに聞いておくれ。ついでにあんたも買ったらいい」
ウンタクは、愛想笑いで、シンに声をかけた。
「おじさんは、いつも読書に勤しんでて、尊敬しちゃう。今週の宝くじの当選番号を知ってる?」
シンは、怪訝そうに見下ろした。ウンタクが、上目遣いに見る。
「分かったら、剣を抜く時間が作れそう」
シンは、当選番号を早口に言った。
ウンタクが、幽霊に、当選番号を耳打ちする。シンは「天機を漏らすな」とたしなめた。
「あの人は、いい人よ。夢枕に立って、子供に教える」
ウンタクは、足早に駆けていった。宝くじを買おうとしたが、未成年である。
シンが再び、話しかける。
「幽霊のおばあさんの子供は、宝くじを買えていない。寝ないで仕事をしていた」
「ソウルばかり、雨が降るから農家は苦労を」
ウンタクは怒気を含ませた。シンが、諭すように言った。
「正直で善良な夫婦だ。夢に守護神が出てくるだろう」
ウンタク、剣を抜くことを決意
帰宅したウンタクが、死神に笑いかける。
「トッケビさんの剣を抜きます。おじさんが、寂しい守護神に思える」
死神は、存在価値がなくなったら追い出されるぞと警告した。
「仕方ないわ。ここは、一時的にお世話になっているだけだもの」
ウンタクは、叔母に〈母親の保険金は?〉と食器を投げつけられたことを思い出した。
「この家の毎日が幸せ。だから、恩返しを」
シンは、ウンタクの言葉を思い出した。
〈私が何を望んでいるか、考えてみて〉
〈同居する間は、幸せな気分でいて〉
彼は「それが望みなら、誠に困ったことだ」とぼやいた。
シンが、人間を助ける理由
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シンは、外で、ウンタクを待ち伏せた。ウンタクが、メモ帳を読みながら、歩を進めてくる。
胸の内で、呟いた。
〈生と死が私に向かって歩いてくる。ならば、私は、悲しくはない。もう十分生きた〉
ウンタクが、彼に気づいて足を止める。
「20歳の私も、30歳の私も見えないと言っていたでしょ。今でもそう?」
「ああ。今後、訪れる福も災いも、何も見えない」
「それだけ、特別ってことよね。私の未来は、自分で決められる。だけど、気になる、20歳の私と、30歳の私」
「君は、ずっと、可愛いままだ」
2人は、連れ立って歩き出した。ウンタクが、人助けの基準を尋ねる。
シンの脳裏に、900年前の出来事が蘇った。
将軍の彼が、家臣の死を嘆いている。家臣の小さな子供が目を腫らしていた。正座で、頭を垂れる。
『ご挨拶、申し上げます。これからは僕がお仕えします』
「……気分次第だが、子供を助けることが多い。絶望した私に、手を差し伸べてくれたのが、子供だったから」
ウンタクが、自分の母を助けた理由を聞く。
「母親が助けたかったのは子供だった」
不意に、ウンタクの足が止まる。目を潤ませた、
「母の祈りに応えてくれたのが、おじさんで良かった」
帰宅した彼女は、クリスマスツリーに顔を輝かせる。
「おじさんを、素敵にすることに決めたの。いい人の頼みなら、悪い結果には、ならないはず。どこがいい? ツリーの前?」
急な申し出に、シンは動揺した。その場を後にする。死神にぼやいた。
「剣を抜いてくれるそうだ。私の命を絶てる唯一の子が、私に生きようとさせる。皮肉だろ」
「お前は、あの子なしでも生きていた」
自由奔放で感情に富んだウンタクを思い返した。
「私を、呼ぶな。もう呼ばないでくれ。私は逝きたいんだ」
ウンタクが、彼に怒りをぶつけた。
「剣を抜くと言っているでしょ。おじさんと違って、私の時間は貴重なの」
剣を抜けないウンタク
![snowflakes](https://vod-dramanavi.com/wp-content/uploads/2020/11/snowflakes-min-640x360.jpg)
シンは、ウンタクをソバ畑に連れて行った。
「ここで始まり、ここで終わる。では、頼む」
「ちょっと待って。素敵になるのは賛成よ。でも、私は、また無価値になる。だから、これを作ったわ」
ウンタクが、カバンからノートを取り出した。
誓約書だった。
〈チ・ウンタクを甲、キム・シンを乙とする……乙は毎年、初雪の日に甲の呼び出しに応じること。甲が待っている……〉
シンは、頬を緩ませると、誓約書に署名をした。初雪がちらついた。
ウンタクが、頭上を仰ぐ。
「世界一早い初雪だわ」
「身勝手な話だが、思い出を作りたくなかった。君との時間は、眩しかった。何が起こっても、君は悪くない」
ウンタクが、誓約書をカバンにしまった。
「じゃあ、抜くわね」
ウンタクが、シンの胸に手を伸ばした。
掴めない。2回目も、空振りに終わった。
「どうして? 見えているのに」
再び、手を伸ばす。大剣は、消えた。
「もしや、君は花嫁じゃ……」
「何が必要か、分かった」
ウンタクが、彼の胸倉を掴んだ。
果たして、ウンタクの狙いは何なのか?
続きが気になった方は、本編でどうぞ。
トッケビ第6話 感想/初雪のシーンが良かったが……
ウンタクが、シンの剣を抜こうと構えた直前に、初雪がちらつきました。
【韓国の初雪】は、恋愛イベントです。
初雪が舞う中の告白は、成功しやすいジンクスがあるそうです。
甘い展開が、待っているのではないか? と妄想が広がりました。
例えば、〈シンは、ウンタクに剣を抜かれたものの、絶命しなかった。ウンタクとの余生が許されるのでは?〉など。
しかし、ウンタクは、剣を掴めども掴めども、空振りに終わっています。
ウンタクは、トッケビの花嫁ではなかったのでしょうか。
トッケビ第6話 キャスト
- トッケビこと、シン(コン・ユ)
- ウンタク(キム・ゴウン)
- 死神(イ・ドンウク)
- ドクファ(ユク・ソンジェ)
- サニー(ユ・インナ)