【歌詞考察】櫻坂46/ジャマイカビール【恋愛運の良い人とは】
今回の記事は、『ジャマイカビール(櫻坂46)』の歌詞考察になります。櫻坂46 1st Album【As you know?】に収録されています。
主人公の女性は、恋人に振られて未練がましいです。ジャマイカビールは、そんな彼女が手にしているもの。なぜか、微笑ましいです。
なぜ、秋元康さんは、彼女にジャマイカビールを持たせたのでしょうか。
『ジャマイカビール』歌詞考察【どんな時でも朗らかであれ】
どんな時でも朗らかであれ、というのが秋元康さんのメッセージだと解釈しました。笑う門には福来る精神ですね。そのメッセージを詳しく掘り下げていきます。
主人公は振られた女性
主人公「あたし」は、同棲していた「あいつ」に家を出て行かれました。理由は、歌詞にありません。ただ、次の表現から、「あいつ」は、新しい女性を選んだことが分かります。
同棲を解消したものの、彼の家具などは残ったままですね。「あたし」は、どんな反応を示したでしょうか。
ジャマイカビールも、元彼が残していったものです。「あたし」は「あいつ」を忘れられない。それでも、ジャマイカビールを飲みましょうという表現のおかげで重くありません。一晩、寝たらケロッとしていそうです。
「あいつ」が浮気性ということも考えられますが、この前向きさに好感を持ちます。一人で、膝を抱えていたら非常に重いです。
振られても、ジャマイカビールを呷ってしまう……。和みます。
ちなみに、私は、ジャマイカに疎いです。ジャマイカビールは、レッド・ストライプでしょうか。その飲料は、出て行った「あいつ」の好みなだけです。ジャマイカに、深い意味はなさそうです。
恋愛運のいい人は明るい人
失恋しても必要以上に落ち込んではならない。
秋元康さんは、こんなメッセージを『ジャマイカビール』に込めたように思います。そのような解釈をした理由は、秋元さんの著書『恋愛運の上げ方』にあります。
科学的な根拠はないという前置きがあり、恋愛も運に左右されると書かれています。
本書の【終わった恋を捨て切れない君に】の項目にある次の記述は、『ジャマイカビール』の主人公に向けて語りかけているようです。
失恋しても、次の恋愛に目を向けられるのなら、ジャマイカビールを呷るに越したことはないですね。
最後に/前向きになれない時の考え方
振られても朗らかな人は恋愛運の高い人というのが、秋元康さんのメッセージでした。
ストレスの発散に有効でも、やけ酒には気をつけたいですね。秋元さんのいうように、恋愛の運を引き寄せることが難しくなります。
もちろん、前向きになれないほどに、失恋のダメージが大きい場合もあります。私の若いころを思い返すと、振られた当日は、心ここにあらずといった調子でした。食事どころではないですね。当時の自分に教えたいのは、エミール・シオランです。
シオランの思想がまとまった本に『生まれてきたことが苦しいあなたに/大谷崇』があります。シオランは、深刻になるほど人生に意味はないと言い切った人でした。
深刻になるほど人生に意味がないのなら、恋愛感情に振り回されることはありません。
そう考えれば、失恋のダメージは少ないです。ジャマイカビールが、やけ酒になることもないでしょう。
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