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【歌詞考察】櫻坂46/僕のジレンマ【渡邉理佐さんで当て書き?】

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櫻坂46/僕のジレンマ 歌詞考察



今回の記事は、僕のジレンマ(櫻坂46)の歌詞考察になります。櫻坂46 1st Album【As you know?】の収録曲です。


主人公のジレンマとは



ジレンマは、【相反する二つの事の板ばさみになって、どちらとも決めかねる状態】のことです。主人公【僕】は、何と何の間で板挟みなのでしょうか。

夢を追う代償は残酷に過ぎてく時間だ 何を捨てて 何を得るつもりか 答えが見えない
僕が僕でいるために 僕じゃなくなる
ジレンマ 今すぐに行かなきゃいけない わかっているのに足が動かないんだ
ジレンマ でも君を 一人だけ残して行けない 心が引き裂かれるくらい

櫻坂46『僕のジレンマ』歌詞:秋元康

夢と君の板挟みでした。夢とは何でしょうか。大学進学のための上京、芸能界……。歌詞では、明らかにされていませんが、【君】は恋人でしょう。
夢のために、恋人と別れるか苦悩していますね。
以下のような、恋人ですから、別れることができないのは納得できます。

そんな僕の 身勝手なサヨナラでさえ 仕方ないねと 君にそっと微笑まれて 白旗揚(あ)げた

櫻坂46『僕のジレンマ』歌詞:秋元康


ここで、気になるのが、ジレンマの結末です。主人公は、夢を選んだのか、【君】を選んだのか。

歌詞の最後の一文は、どっちへ進めばいいかわからない でした。

読者の想像に委ねていますね。個人的に、主人公は、【君】を選んだと思います。主人公は、夢を選ぶと言いました。
それなのに、【君】は微笑みかけています。その笑顔に心が揺さぶられたからこそ、ジレンマに陥ったのでしょう。


渡邉理佐さんのジレンマ/卒業を決意した理由


『僕のジレンマ』のセンターは、櫻坂46を卒業された渡邉理佐さんでした。
同楽曲が収録された『五月雨よ』を持って卒業されています。
卒業を決めた理由が気になったので、卒業メモリアルブック(抱きしめたくなる瞬間)を購入しました。やはり、卒業を決めた理由を語っています。

44ページの卒業ロングインタビューによると、改名前から、ずいぶんと卒業を迷っていたようです。まさに、『僕のジレンマ』の主人公のような、旧欅坂46と卒業のジレンマにありますね。

スタッフとの話し合いが、改名と重なり、櫻坂46のメンバーとして、一年は頑張ると決意しています。そして、卒業を決めた日を、「ここだ!」と決めたとのこと。


それは、櫻坂46のセカンドシングル『五月雨よ』の発売日が、旧欅坂46のデビュー日(4月6日)だったことでした。
確かに、デビュー日と卒業日が、同じだと何かしら思うことはありますね。

最後に/『僕のジレンマ』は、渡邉理佐さんで当て書き?

卒業メモリアルブック(抱きしめたくなる瞬間)の帯に、秋元康さんのメッセージがあります。

変化して行くものを否定しない渡邉理佐の眼差しはやさしい。今、この瞬間の連続こそが人生なんだと気づいたからだろう

秋元康


渡邉理佐さんは、『僕のジレンマ』の歌詞を「自分への当て書きではないか」と、卒業メモリアルブックのインタビューで答えています。

その推測は、あながち間違っていないでしょう。秋元康さんの帯書きを読むと、渡邉理佐さんを主人公に決めてから、『僕のジレンマ』を作詞したように感じます。

『僕のジレンマ』の主人公が、夢か君か、選べないほど優しいからです。渡邉理佐の眼差しは優しい、という表現に通じますね。

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