『トッケビ~君がくれた愛しい日々~』第1話のあらすじと感想【高麗時代が映画のような迫力】
![トッケビ 第1話](https://vod-dramanavi.com/wp-content/uploads/2020/11/トッケビ-第1話min.jpg)
『トッケビ~君がくれた愛しい日々~ 』第1話のあらすじと感想です。
『トッケビ』は、韓国のドラマで、2016年から2017年にかけて放送されました。
トッケビ第1話 あらすじ
高麗時代。永遠の命を授かるシン将軍
![雨雲](https://vod-dramanavi.com/wp-content/uploads/2020/11/雨雲min-640x360.jpg)
900年前の高麗時代。
シン将軍率いる兵団が、戦いに勝利した。王の元へ帰還する。
シン将軍は、謀反人の扱いを受けた。大剣一本を携えて、門をくぐる。
側近が王に、耳打ちをした。
「民は、シン将軍を神と呼んでいます。不敗神話で民を惑わしています。厳罰に処してしかるべきかと」
門の傍らに、シン将軍の妹・王妃の姿があった。
将軍と王の距離は、百メートルほどある。
王が口を開く。
「一歩でも近づけば、一族は皆殺しだ」
シン将軍が、顔を強張らせる。王妃が、彼に囁いた。
「行くのです。私は、構いません」
シン将軍は、意を決したように前を見据えた。王に近づいていく。
王の目が、憤怒に燃えた。
「この謀反人の一族を、皆殺しにせよ」
王妃の胸に、一本の矢が立つ。膝から崩れ落ちた。
シン将軍の進行方向に、彼の家臣が引っ張られる。縄で縛られており、子供の姿もあった。
跪く彼らに向かって、兵士が剣を振りかぶる。
シン将軍が「待て」と叫び、背後から切り付けられた。片膝をつく。家臣が駆けつけてきた。
将軍は、家臣に大剣を握らせた。
「私の最後は、お前に頼みたい」
「お許しを」
シン将軍に、大剣が突き立った。
将軍の埋葬は禁じられ、遺体は野ざらしにされた。雨雲が、低く垂れこめていく。
シン将軍の遺体が消失した。遺体に突きっていた大剣が、地面に刺さっている。
民が、大剣を敬った。大剣に命が吹き込まれる。
シン将軍が、蘇った。体を貫く大剣が、ぼんやりと浮かび上がっている。
神の声が、響いた。
独り不滅の命を生き、愛する者たちの死を見届けよ。トッケビの花嫁だけが、その剣を抜くことができる。剣を抜けば安らかになろう。
900年後。シン、人を助けてはならないという掟を破る
![夜景](https://vod-dramanavi.com/wp-content/uploads/2020/11/夜景min-640x360.jpg)
900年後の現代。
シンは、高層ビル屋上のネオンに腰かけていた。夜景が一望の下である。
衝突音が耳に入った。
見下ろす。女性が、倒れていた。車が、走り去っていく。彼女は、呻いた。
「神様がいるなら、どうか私を助けて、誰か……」
シンは、女性の元に、瞬間移動した。
「残念だが、生死に関わるのは掟破りだ」
雪がちらついてきた。
「この子だけでも……」
「君は運がいい」
シンは、女性に手をかざした。
手には、青白い炎のようなものが、揺らめいている。女性は息を、吹き返した。
後日、彼女は、女の子を出産する。女の子は、ウンタクと名づけられた。
ウンタクが、9歳の誕生日を迎えた。彼女は、誕生日ケーキの前で微笑むヨニを凝視する。
「ママ、幽霊なんでしょ」
「第一病院にいる。幽霊が来ても、無視するのよ」
ウンタクは、涙を流した。
「幽霊が見えて、ごめんね」
「ママは、もう行かなくちゃ。大好きよ、ウンタク」
ヨニが、涙ながらに姿を消す。
第一病院から、電話がかかってきた。外へ出ると、黒のロングコートをまとった死神が現れる。
「おじさんは、誰?」
「俺が見えるのか? ヨニさんが病院にいないんだ。ところで、お前は生まれていないはずだが……」
隣人の老婆が、姿を見せる。
「この子の名は、名簿にないはずだ」
死神は、ため息をついた。
「また、会おう。お嬢ちゃん」
死神が姿を消した。
老婆が、ウンタクを見やる。
「今夜12時を過ぎたら、葬儀場に男1人と女2人が来る。彼らと行きなさい」
10年後。シンとウンタクの出会い
![ろうそく](https://vod-dramanavi.com/wp-content/uploads/2020/11/ろうそくmin-640x360.jpg)
ウンタクは、高校生になった。クラスメイトに「霊が見える子なんて、嫌よ」と疎まれている。
彼女は、意に介していない。
『あんた、トッケビの花嫁でしょ? 寂しいから、私と一緒に逝って』
学校からの帰り道で、幽霊に絡まれる。
『ごめんなさい。許して』
突然、幽霊は、前方を見やって怯えだした。
男がこちらに、向かってくる。すれ違いざまに視線が絡み合った。男は、ウンタクの後ろ姿をいつまでも凝視した。
叔母が、ウンタクにお椀を投げつける。
「母親の保険金をどこに隠したのよ」
「私から何もかも、取り上げたくせに」
ウンタクは、叔母の家を出た。ケーキを抱えて埠頭に腰をおろす。雨雲が垂れ、海は波立っていた。
ケーキのろうそくに火を灯した。
「叔母一家を何とかしてください。どうか私を幸せにして……バカみたい」
火を吹き消した。
「私を呼んだろ」
男がウンタクに、声をかける。
「呼んでないわ。この前も道で会った。おじさん、幽霊なんでしょ」
男は、戸惑いの表情を浮かべた。
「違う。君こそ何者だ。君の未来の姿が見えない」
「早く天国に行って」
ウンタクは、男が持つ花に気づいた。
「花をちょうだい。今日は、誕生日なの」
花を受け取った。ソバの花の花言葉は何だろうと首をかしげる。
「恋人だ。叔母一家に別れの挨拶をしろ。鶏肉店のバイトを頑張れ」
男の姿が、消えた。
「ちょっと、彼氏の件は?」
後日、ウンタクは、鶏肉店のアルバイト面接を受ける。落ちた。鶏鍋や鶏専門店へ向かう。
「どこも、雇ってくれない、あの守護神に文句を」
公園のベンチで、憤る。歩行者が、煙草を傍らのゴミ箱に投げ捨てた。小さな火柱が立つ。
ウンタクは、ペットボトルの液体をかけて鎮火した。
男が、再び現れる。
この時、ウンタクは、男が姿を現す法則を見出した。
果たして、その法則とは何か?
気になった方は、本編で続きをどうぞ。
トッケビ第1話 感想/高麗時代が映画のよう
オープニングシーンの高麗時代に、どっしりとした重みを感じました。
王がシン将軍を恐れて、彼の一族を抹殺しようとしたシーンは、ハラハラしました。
一族を守るために、死を受け入れるシン将軍の気負いも伝わりました。
さらに、仲間がシン将軍に大剣を突き立てて、むせび泣いた場面に胸を打たれます。
その感動は。900年後の現代シーンでも感じました。
ウンタクが、眼前の母親を幽霊だと見抜いて涙を流す場面などは、涙腺が壊れかかります。
気になったのは、トッケビの花嫁であるウンタクが、シンに突き立っているはずの大剣が見えていないことです。
その疑問が、次回で解決されることを期待します。
トッケビ第1話 キャスト
- トッケビこと、シン(コン・ユ)
- ウンタク(キム・ゴウン)
- 死神(イ・ドンウク)
- ドクファ(ユク・ソンジェ)