『トッケビ』第15話のあらすじと感想【ウンタク、シンとの記憶が蘇る】
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『トッケビ~君がくれた愛しい日々~ 』15話のあらすじと感想です。気になりましたら、本編でどうぞ。
前話(14話)を、簡単に振り返ります。
ウンタクは、ロウソクの火を消しました。シンは【黄泉と現世の間】からウンタクの前に姿を現します。
ウンタクは、シンとの記憶がありません。つれない態度を取ります。
彼女は、サニーから、自分宛てのエアメールを渡されました。自分の筆跡と認めつつも、記憶がないことで戸惑います。
エアメールの発送元は、カナダでした。有給休暇でカナダへ飛びます。シンと遭遇しました。
トッケビ第15話 あらすじ
ウンタク、カナダでシンと遭遇
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ウンタクは、カナダへ飛んだ。ホテルにキャリーバッグを置いて外へ出る。
「また会えたわね。そのネックレスよ。私が作ったの」
女に、声をかけられる。露店には、アクセサリーが並んでいた。
ウンタクの胸元に、アルファベットを象ったネックレスがある。destin(フランス語で運命)とデザインされていた。
女店主が「今も、彼と幸せに暮らしている?」と聞く。
ウンタクは、目を泳がせた。
石畳の通りに、路面店が並んでいる。赤いドアに、目を止めた。
首を傾げていると、男が出てきた。
「なぜ、あなたが? 私を追いかけてきたの?」
ウンタクが、声を張り上げる。シンは顔を背けた。
「以前、広告のお礼に食事をおごると……」
ウンタクは、ポケットから手を出した。両手を、前に揃える。
「カナダは、初めてですよね。あっちへ行きましょ」
ウンタク、シンの初恋の人に嫉妬
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ウンタクが、シンと並んで、通りを歩いている。
「ケベックに、詳しいんですね」
シンは、初恋の女性を語り始めた。
カナダは、4回目で、初恋の人と来たことがあること。
その初恋の人とは、離れている間に忘れられて、別れたこと。
手をつないだり、抱きしめたりすることを我慢していること。
ウンタクが、枯れ葉を蹴る。
「彼女を、忘れられないんですね」
「知っていますか? 散る葉をつかむと、隣の人と結ばれる」
「でも、結ばれてないでしょ。その証拠に、今は私と歩いていて、私に気がある」
ウンタクは、言葉に怒気を含めた。シンが、柔和な表情を浮かべる。
ウンタクは、ホテルに戻った。
「落ち葉の話を信じるなんて、馬鹿な男ね」
顔をしかめる。露店の、女店主の言葉を反芻した。
『今も、彼と幸せに暮らしている?』
「いつから、記憶がないんだろう」
窓から、庭を見下ろした。ベンチに、シンが、腰かけている。
「本人に、確かめたほうが早い」
庭に降りた。
「私たち、前に会いました? 10年くらい前に」
「私に気が?」
「はい、あなたに好意を。では、散歩を楽しんで」
ウンタクは、立ち去りかけたが、夕食に誘った。
記憶が蘇りつつあるシン
ウンタクが、高級レストランで、スマホを耳に当てている。
「初海外とは思えないほど、満喫しています。今も、男性と素敵なレストランにいます」
サニーとの通話を切った。振り返り、シンに手を振る。
「代表、ここです」
ウンタクは、彼の初恋の人に嫉妬した。シンが、声をかける。
「明日も会います? 帰国後も」
ウンタクは、メニューブックで、にやけ顔を隠した。
ホテルに戻った。
「初デートに、最適な定番スポットは?」
カナダの観光雑誌を、開く。
あるページに、目が止まった。芝生に、石碑のようなものが立っている。
脳裏に、9年前に見た写真つきの墓標が浮かぶ。写真の男は、シンと瓜二つだ。
雑誌を閉じて、現地に足を運ぶ。墓標を見下ろした。シンが現れる。
「これは、あなたのお墓? あなたは幽霊なの?」
「今でも、死者が見えるのか?」
「まさか。あなたがキム・シン? 10年前、私と、ここに来たの? なぜ、私は、あなたを忘れるなと書いたの?」
ウンタクが、矢継ぎ早に聞く。
「違う。もうホテルに戻れ」
シンは、そう言い残して立ち去った。
ウンタク、カエデの葉でシンとの記憶が蘇る
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ホテルへの帰り道で、ウンタクが、真っ赤なカエデの葉を拾う。9年前、シンに投げかけた言葉が脳裏に浮かんだ。
『おじさん、落ちてくる葉をつかむと、一緒に歩いている人と結ばれるの。やっぱり、トッケビに違いないわ。愛してる』
記憶の中のシンが、聞く。
『千年続く悲しみも、千年続く愛もない。どっちがあると思うんだ?』
「……会いたかった」
ウンタクは、涙ながらに声を絞り出した。
駆け出した。路面店の軒先に、ロウソクが吊り下げられている。
吹き消した。
「あなたに会いたい。どこなの?」
ウンタクは、大声で絶叫した。
腕を引っ張られる。シンに、口づけを受けた。
「私に剣を抜かせるなんて、あんまりよ」
シンは、神妙な顔つきで謝った。
韓国に戻った彼女たちは、死神と再び同居生活を始める。死神は懐かしそうに「処理漏れ」と、こぼした。
ウンタクは、サニーを訪ねた。
「ケベックで、彼氏まで見つけました。そのうち、紹介します」
サニーは、神に記憶を消されていなかった
サニーは、チキン店の防犯カメラ映像を確認した。死神が店員に、エアメールを渡している。
後日、サニーはドクファに、防犯カメラの映像を見せた。
死神の連絡先を聞き出し、彼とカフェ店で落ち合う。
サニーが、名前を聞く。
「ワン・ヨ」
彼女は、王様みたいな名前ねと笑った。
「私は、サニー。実物を見てみたかったの。少しがっかり。手紙をありがとう」
去り際に、死神から「会えて良かった」と声をかけられた。
店を出て、足を止める。涙を流した。
「私もよ。キム・ウビンさん」
アパートに、戻った。シンが、建物を見上げている。
「なぜ、私の家を見ているの?」
シンは、サニーを見据えた。しばらく凝視した後に、満足げに笑う。
「そうなるのか、その道を選ぶのだな」
シンは、立ち去った。サニーが、彼の背中を見つめながら、呟く。
「ウンタクを幸せにしてね、兄上。不器量な妹も、幸せになります」
神が、サニーの記憶を消さなかった理由
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9年前、シンは、ウンタクに剣を抜かれた。彼女の眼前で、消失する。雷鳴がとどろき、雨が降り出した。
その頃、サニーは、自身が経営するチキン店にいた。
「ひどい雨ね。ウンタクは来ないし、どうしたのかしら」
ゴミ袋を手に外へ出た。隣人の少年が、向かいの軒先でうずくまっている。
声をかけた。
「ばあちゃんの帰りを、待っているんだ」
少年を、店内に招き入れた。食事を提供する。
「おばあさんは、仕事で、帰るのが夜なんだ」
「神様って不公平よね。一部の人だけ、とことん不幸にする」
「罰が当たるよ」
少年に、たしなめられた。
「私は神様に振り回されたから、悪口を言ってもいいの」
「記憶を消すのは、神の配慮だよ」
突然、少年の声が、低くなった。店内が、雷光で瞬く。蝶々が、少年の周りを舞っていた。
「大きなお世話だわ」
サニーが、<セルフサービス>の看板を指差す。
「私の店では、水も人生もセルフサービスよ。記憶を勝手に消すのは許さない」
少年が、頷く。
「はい、分かりました」
「なぜ、君が答えるの?」
新婚時に、南北分断で生き別れた老夫婦
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死神が、テーブル席から離れたところで、お茶を淹れている。席に、老婆が座っていた。
老人が、訪ねてきた。彼は、老婆と向かいあって、口を開いた。
2人が、若返っていく。20代と思しき外見であった。
「遅くなってすまない。何年ぶりだ?」
「73年です。結婚後、初めての誕生日でした。すぐ戻ると言ったのに」
「休戦線が、敷かれたんだ」
夫は、妻に髪飾りをつけた。
「君は、今でもキレイだ」
妻が、涙する。
「待ち疲れて、くたびれました」
「思い残すことはない」
「どこに埋葬を? 暖かい場所ですか?」
夫は妻の手を取り、泣いた。
「北朝鮮の山だよ。春になるとツツジが、たくさん咲く」
シンの告白
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ウンタクは、カフェ店で、シンと落ち合った。
「朝鮮後期に会ったという、初恋の人は誰?」
「哲宗12年(1861)のある冬の日に、未来の君を見た」
2人は、外へ出た。ウンタクが、顔を綻ばせる。
「あなたの初恋の人が、私だったなんて」
シンが足を止め、彼女に向き直った。真剣な顔つきである。
「君が初恋の人だから、言いたい……」
傍らには、冬枯れの大木があった。
シンの真上に、伸びた枝だけ、花を咲かせている。
果たして、シンは、何を言ったのか?
トッケビ第15話 感想/サニーの死神への恋心が切ない
サニーが、神に記憶を消去されなかった理由が、面白かったです。
また、サニーには、死神との記憶も恋心もありました。死神と接触しなかった彼女の心境を思って切なくなりました。
サニーの記憶を消去しないお茶目な神様
サニーは雨宿りの子供に、以下のような愚痴をこぼしました。
「私は神様に振り回されたから、悪口を言ってもいいの。前世の記憶を消したり、戻したり」
この時、子供に神が憑依しています。
だから、子供が言った「記憶を消すのは、神の配慮だよ」と「はい、分かりました」は神の言葉ですね。
お茶目な神様です。
記憶も恋心もあるのに、すれ違いの死神とサニーが切ない
サニーは、記憶を消されませんでした。死神を想いながら、過ごしていたことになります。
死神は、自分を覚えている人間は誰もいないと考えています。サニーと接触しようとは思わないでしょう。
死神とサニーが互いに覚えていて、両想いだったことを考えるとやるせない気持ちになります。
トッケビ第15話 キャスト
- トッケビ/キム・シン/iroom社の代表ユ・シンジェ(コン・ユ)
- ウンタク(キム・ゴウン)
- 死神(イ・ドンウク)
- ドクファ(ユク・ソンジェ)
- サニー(ユ・インナ)